特集C

第1章
無政府状態とその原因



一口に無法地帯というが、じゃあその意味は?
今回は
無政府状態のことを意味している。

無政府状態って?
広辞苑にはこんなん書いてるな。
”政府が存在しないような、無秩序な状態”

・・・なるほど。政府が存在しないような。「ような」がついてるのもポイントになりそうだ。
つまり政府がお仕事してないってことだね。深いこと考えるのはやめよう。

前頁でおれが連ねたヨタ話は
キチガイのたわごとのように思えたことだろう(笑)。
しかしボクは大学の時ホッブスが好きでねぇ。こいつの
「リヴァイアサン」をおれなりに脚色して書いただけなんだよ(笑)。
とんでもないことを言ってるよね。

早い話が、ヒト(男とは限らないが)はほっといたら勝手に殺し合い奪い合いを始める本能があるから、絶対的強権によってこの自然な闘争本能を抑制しないといけない。
その強権を保有するものこそ、人類が産み落とした怪物「国家」である。

国家は唯一合法的に暴力を振るうことができ、そのための実行装置を保有する。
つまり国内の犯罪には警察が、
国外からの侵略には軍隊が、
共に物理的暴力によって秩序を守る。

これら暴力装置によって好き放題できないように監視されている状態。
これを秩序ある状態と呼ぶ。当たり前だ。

じゃあ国家がなくなったらどうするんだ?

おれの祖母が、日本が敗戦した際に満州から逃げてきた経験をこう語ってくれた。
「大変だったよ。警察力が機能していないから。関東軍もいつのまにかいなくなったから。」
と。短いが色々な意味を読み取れる。

満州という国が崩壊し、警察がなくなった→暴漢から守ってくれる人はいない。
満州という国が崩壊し、日本軍や満州軍が消滅した→極東ソ連軍から守ってくれる人はいない。

つまり
自分の身は自分で守れ、という文字通りの意味になる。
極めて原始的で危険な状態だ。

その時にばあさんがロ×ケのエロ畜生にぶっ殺されていたらおれはこんなところでパソコンをうってられん。それがいいのか悪いのかは知らないが。

皆さんは暴力が嫌いだが秩序は大事だと口をそろえる。
しかし秩序を守っているのは圧倒的な暴力である。
ホッブスはこれを聖書の怪物リヴァイアサンに例えた。

じゃあそのリヴァイアサンがいなくなっちゃったら無政府状態になるわけだが、どうやったらそのリヴァイアサンはいなくなっちゃうのだろうか?
3ビットの脳みそで考えてみよう。

まず・・・・
戦争か。
他国の軍隊によって自分の国の政府がやられちゃったら・・
例えばナチスはポーランドをを占領すると、特別移動殺戮部隊「アインザッツグルッペン」によって支配者階級・知的階級を瞬く間に根絶やしにした。
外国の軍隊によって政府が斃されると、次の政府が行政権を完全に握るまでは無政府状態かそれに近い状態に陥る。

あとは・・
革命か・・
怒れる民衆の蜂起によって政府やその関係者が全員処刑されるなんて事態も、歴史の中ではごく稀に起こる。
そうなるとやはり次の政府が行政権を握るまで無政府状態だ。フランス革命などがいい例だろう。

他には・・
失敗国家もだね。
北朝鮮やソマリア、スーダン・・テメエのタマもテメエで握ってられない失敗した国々・・これらの国では行政権は形骸であり、事実上の無政府状態・・汚職や犯罪が横行する。

とんでもない
伝染病自然災害核戦争によって政府機能が失われても無政府状態になる。ゾンビ映画もまず表現されるのが政府の死である。

あと見逃せないのが
犯罪の凶悪化である。政府はあるしちゃんと機能しているはずだが、それでも普通ではない犯罪があっちゃこっちゃで起これば、政府は手をつけられずに呆然としたり、対応が後手後手になったり、警察は死体が出てはじめて動く(笑)とかなんとか言って冷酷ぶってみたり、プレデター2の最初みたいに麻薬組織にロケットランチャーでぶっ飛ばされたり、秩序が失われる。また警察が犯罪者と手を組んでいる場合も犯罪は見逃され秩序は失われる・・
我々に一番身近な無秩序はコレであろう。

こう書くと何でもありやなと感じるが(笑)、次頁以降では無政府状態になっちゃった世界でたくましく生き抜くありのままの人間の姿を紹介したい。

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