東部戦線1944

ロシアには珍しい娯楽戦争映画

武装SS活躍度 80
娯楽度 70
バッドエン度 100
総合得点 80

ロシアの映画です。ソ連崩壊後の映画ですから政治臭さはあまり感じませんでした。

タイトルどおり1944年の5月のロシア戦線を描いた映画です。ソ連の「緑の幽霊」と呼ばれる精鋭の偵察部隊の話です。

偵察部隊の偵察任務の映画ですから、非常に地味で静かなシーンが多いです。ドイツ兵を誘拐して機密を奪ったり、破壊工作や潜入活動を行います。

ドイツ軍は数人の偵察部隊の破壊活動に苦しみ、1万人規模で掃討作戦を行わなければならないほどになります。

相当この偵察部隊は強いです。新兵まで一騎当千の強さです。しかしあんまり馬鹿馬鹿しい気分にはなりません。敵役のドイツ軍までまた強いからです。1944年の東部戦線といえば、もうほとんどドイツ軍は戦闘力を失っていたはずですから、こんな戦車部隊や師団が元気満々なはずがありません。

もうこの話は
はなっからパラレルワールドとしてみた方がよいですね。ロシア戦線で最も恐れられたSS第5戦車師団「ヴィーキング」までピンピンして登場します。もちろん武装親衛隊との戦闘シーンも盛りだくさんです。史実に沿っていたらますます地味になるか、ソ連軍の圧勝というわかりきった流れになるはずなのでここは映画として面白くするためにわざとこんな設定にしたんじゃないでしょうか。ラストもエンターティメントを意識した中々のものでした。あえて言いませんが、ハリウッドではありえないラストです。

個人的に、反戦やらテーマに盛り込んで色々考えさせられるタイプの映画もいいのですが、タバコ片手に軍装や兵器、血と泥にまみれたリアルな戦場を体感するのもこの手の映画としては重要だと思う次第である。言葉もちゃあんとドイツ軍はドイツ語で、ロシア軍はロシア語で話しますので臨場感も申し分ない。

戦闘シーンでの火薬の量や、銃の発砲音の大きさなども合格である。ちと地味な話なので途中眠くなったといえばなったのだが、中々よかったですね。武装親衛隊が戦闘する映画はけっこう珍しいと思うので、ドイツ軍ファンはそれだけでも観る価値あると思うよ!春季の迷彩スモックとか色々出てきますが
考証も問題なすぃです。これは軍オタの作った軍オタのための映画である。一般人は観る必要はないでしょう。

ロシアといえば共産党のプロパガンダっぽいイメージあるけど、これは全然大丈夫です。エンターティメントに徹した中々の佳作でしょう。ところどころプライベートライアンっぽいシーンもありますし、偏見を取り払って通の人は観てみてもよいかと思います。ただけっこうチープなところもあるし
あくまでB級だということを付け加えておきます。



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