>>戦争映画中央評議会

ボスニア戦線

リア充テレビスタッフにムカつかされる

 

大阪のおばちゃん度

100

本当の意味で不謹慎度

100

呑気度

100

総合得点

5


97年スペイン・仏・独・アルゼンチン映画。

胸のムカつく映画である。

ボロクソ酷評するので覚悟してほしい(笑)。

 

ボスニア紛争を舞台とした映画で、作られた時期から考えてもかなり社会正義に感化された目的志向の強い映画であるはずだと思うのだが、すごく嫌な映画である。

 


長年戦場を渡り歩いたスペインのベテランテレビクルーが、包囲されたサラエボ市内で市民が戦火に巻き込まれるサマをリアルタイムで撮って、ニュース番組にしている姿を延々追っているだけの映画だが、このテレビクルーに全く感情移入できなかった。

自分たちでも、他人の悲劇をネタにして善人ぶる最低の人間さ、、、などと自虐ぶってはいるが、言っているだけでまったく反省はない。なんか修学旅行のように楽しそうである。うまいもの食って酒飲んでクルー同士でイチャイチャしちゃってよお。観ているだけで胸がムカつくことは請け合える。出てくる女が全部ヤリマンなのも腹が立つ。中途半端にカジュアルセックスしやがって、、、この辺は文化の違いだな。日本人が見るとこういう人間関係の様子はすごく腹が立つ。

 

戦場の風景はかなり完成度が高い!「パーフェクトサークル」のスナイパー通りの完成度の高さをここでもまた思い出してもらいたいのだが、あの映画に勝るとも劣らない完成度だ。

ただ、「パーフェクトサークル」の時にも書いたが、戦場の場面とはリアルであれば全部許されるというわけではない。リアルすぎる戦場場面は単なるドキュメンタリーになってしまう。我々の胸がワクワクときめくためには戦闘シーンは完璧にリアルであってはならず、ある種のダイナミズムが必要なのである。

おいおい。

アンタのほうがよほど不謹慎だよと思われても仕方がないのだが、だってそうだろ?!「プライベートライアン」が過度にドキュメンタリー風に撮られていたら、世界は戦争映画というジャンルにとっくに背を向けてしまったに違いない。というわけで、この映画はまるでドキュメンタリーのようにリアルな戦場の場面が随所に挟まれているがまったく娯楽性がないため減点項目となる。

しかも戦場の場面がリアルなら、テレビクルーの世の中をなめた感じもリアルすぎ。おまけに会話シーンが全体的にダラダラ長い。もうほんとに世の中舐めているとしか言いようがない。キャッキャキャッキャと楽しそうに仕事しやがって。こういう仕事をしているからにはもう少し悲壮感が必要ではないか?いい絵が撮れたら「みんなから注目されちゃうぜ〜?」と嬉しそうだし、砲弾の破片が背中に刺さったら「本国で英雄だぜ〜?」と嬉しそうなのだ。共感できねえなあ。

一番ムカついたのはやはり上でも書いているが、オフの時に戦時下のサラエボ市内で、酒飲んでうまいもの食って、ノリで近場の男女で適当にくっついてセックスしてしまうところだ。このだらしなさ、股の緩さは本当に腹が立つ。スペイン語の大阪のおばちゃん的な異常な早口が、またムカつきに拍車をかける。あ〜うるさい言葉だなあ。もっと静かにゆっくり話せないのかなあ?

というわけで、映画の出来は悪くないはずだが、すごく個人的に気に食わなかった映画だ。同じユーゴ紛争を描いたスペイン映画なら「非常戦闘区域」のほうがやりすぎな馬鹿馬鹿しさが好きである。この映画はこのクソムカつくテレビクルーを英雄的に描いてしまっているので、まったく腹が立つ、嫌な映画だ。サラエボ市民のしんどさや悲しみに対してあまりにも無頓着ではないだろうか?「パーフェクトサークル」は少なくとも市民の哀しみによりそった良い映画だったが、これは本格的なスペイン製オナニー映画。本当に観なきゃよかったと思った映画だ。スペインが大嫌いになった。つうかスペインの戦争映画って全部つまんないな。ラテン気質な気の緩さとか、楽天的なアチチュードは戦争映画とはとにかく相性が悪い。つうかスペイン語がうるさくて嫌い。

まあ全て個人的感想です。興味がある人はみてくらはい。

 

 

 

 

 

戻る