ダルフールウォー 熱砂の虐殺

「ランボー以降」遂に生み落とされた傑作


殺しつくし度 100
犯しつくし度 100
焼き尽くし度 100
総合得点 98

2008年に「ランボー最後の戦場」を映画館で観て、革命が訪れた・・!と大興奮したはいいが、アレに続く作品は皆無であった。もう、ランボーをパクろうという意思すら感じられないヌルい戦争映画ばかり。ここ数年、優れた戦争映画は何もないだろう。ここまで断言していいのかは正直自信はないが、この映画はやっとやっと現れた「ランボー最後の戦場」の正当なフォロワー作品である。それどころか、この映画はランボーを超えていると感じさせる部分さえあり、単なる金のかかっていない劣化フォロワーと切り捨てられる作品ではない。(金はかかってないが)

ただ・・どういうわけかぁ・・この映画は日本未公開であり、DVDも全く売れず既に廃盤。
一体これは・・・。

再生したDVDを観て私はその意味を理解しました・・。
こ・・これは・・

ああ!しまった!彩プ×や!!これ彩プ×や!!

彩プ×ということはこれもダメ映画に違いない。
ダメだから廃盤になっているに違いない。おれは最初そう思うしかなかった。
彩プ×のせいでおれの100円玉が何枚失われたことか。。この期に及んでまだおれの100円玉を吸いたりねえってのか
このパイパン野郎がっ・・!

ふぅ・・ちょっと取り乱してしまいました。。そして脱線もしていますよね。
この映画は素晴らしいんだよ!
嘘こけ!っておもってるかもしれないが、こればっかりはマジだぜ。これはマジやばい。ランボーに続く作品がついに現れた。それも最高のカタチで・・。

上記のようにレンタル屋でもあんまり見かけない上DVDも廃盤なので観るのは大変かもしれないが絶対観て欲しいイチオシの映画だ!
このサイトが最も推すのはこの映画である。上の彩プ×ネタは気にしないで欲しい。つうか彩プ×がやっと仕事したと誉めてやって欲しい。最高級の戦争映画です。

舞台はスーダン内戦のダルフールです。アラブ系とアフリカ系が果てしない内戦を繰り広げている今なお続く地獄の内戦である。

詳しい話は省く。映画はシンプルだ。アラブ系民族の武装集団「
ジャンジャウィード」がアフリカ系民族の居住区に頻繁に襲撃をかけ、強姦、虐殺、略奪を繰り返しているという。ジャーナリストの一団がその取材をするため、ダルフールの村を訪れ取材をする。

この取材のシーンはかなり長く丁寧。前半の全てを占める。でも思ったより退屈しないです。女性の色とりどりの民族衣装が美しいですし、性暴力を受けた女性の証言も生々しくてよい。完全に前半はドキュメンタリー映画である。

これら住民の証言から、半端ではない過酷なジェノサイドが行われていることを実感した一同だったが、帰り道でジャンジャウィードの武装集団がその村に向かっているのを目撃する。

AU(アフリカ連合)の護衛部隊に護られた白人のジャーナリストたち・・自分たちがいれば連中も無茶はしないんじゃないか・・?そう意見するランボーのサラを連想させる女性ジャーナリスト(クリスタナ・ローケン)。馬鹿言えよ!危ないのはごめんだぜ!という人もいて意見は割れるが、結局引き返して武装集団と交渉することにした。

だが、現れた武装集団は問答無用に爆撃を開始。※1
「何もしないで通り過ぎてくれないか?僕らはこの人たちを援助するのが任務なんです」と頼むAUにジャンジャウィードの冷酷な目をした隊長は
「死人に食糧は不要だ。5分以内に立ち去らなければ村人と同様に扱う」と交渉に応じる気配は一切ない。「金か?金が欲しいんのんか?」と傲慢丸出しなジャーナリストの眼前で子供を射殺。

冷酷な目をした隊長


いきなり子供を殺します

※1 爆撃か砲撃かは不明。だが字幕では「爆撃だー!伏せろー」と言ってるし、現実にはスーダン空軍がジャンジャウィードを空から支援していたらしいという情報もあるので航空機による爆撃と判断できる

なす術もなく逃げ帰るしかないジャーナリストたち。村人に乳児を預けられるが、すぐ見つかって地面に叩きつけられる!誰一人救うことなく尻尾巻いて逃げるのみ。ペンは剣より強し、
世界最大の嘘の一つである。戦争を終わらすには新たな戦争が必要なのだ。

ジャーナリストが逃げると同時に、武装集団は村人に対して獰猛な牙をむく。文字通りの皆殺しである。女は例外なく犯され、子供も1人も残さずきれいさっぱり命を刈り取られる。AUが運搬した救援物資も根こそぎ略奪され、家屋はガソリンぶっ掛けて全部焼き払う。この一連のシークエンスは「ランボー最後の戦場」におけるカレン族の村が襲撃されるシーンに酷似しているが、何より「炎628」にそっくりである。絶対断言できるが、監督はこれらの映画を参考にこの映画を撮っている。家屋という家屋に火が放たれ、死者しかいない村を禍々しいエンジン音を響かせながら立ち去る武装集団。引き気味のカットで見せるこのシーンは「炎628」に似すぎなぐらい似ている。


女は犯され・・


眼前で我が子をナタで切り刻まれる!


ひ・・ひどすぎる・・


手足を切り取られる・・運が良ければすぐ殺してもらえる。大抵はまず拷問にかけられるのだそうだ・・。


アンタ何でそんな冷酷なの?!パパとママの愛情が足りなかったの??



本当にやるんすかボス?新兵?

おれが一番呆れたのは↑のシーン。子供たちをわらの家に集めて、「あぁ連れてって少年兵にするんだな」と思ったら、
隊長は焼き殺すよう命令。こいつじゃないけど本当に?っておれも思ったよ。少年兵にするんだとばかり・・残虐すぎる。大人になったらお前の家族を殺すぞ、いいのか?って・・じゃあ最初から襲わなければいいんじゃないでしょうか・・。

義侠心に駆られたジャーナリスト2名が拳銃を持って村を救いに行くが・・・・
彼らはランボーではない。結末に関してはこれだけ言っておけば十分だろう。そしてこの映画がランボーを超えていると感じるのは正に彼らが等身大のただのヒトであるということなのだ。現実はヒーローも何もあったもんじゃない。そこを映画にするのは難しかったはずだがきれいにまとまっている。中々だ。

ジャーナリストはガソリンぶっかけられて焼き殺される!すまん・・またネタバレしてしまった・・。


この隊長は冷酷すぎてやばかったです ナハハハ


焼かれる家屋を背景に去っていく武装集団

ラストは希望を感じさせる終わり方なんだが、
あまりに虐殺シーンが胸クソ悪すぎて救いにすら感じられない。茫然自失としていると「虐殺はまだ続いている」とテロップが入りヤケクソのエンドロール。素晴らしい・・これほどまでの映画がなぜ突然生まれたのか・・。不思議である。

監督は
ウーヴェ・ボルというドイツ人のアホ監督である。アホなゲーム映画ばかり撮っては脱力させてくれた変なヒトだが、今回は気持ちを新たに(?)社会派映画を撮ってみたのかな?この監督がこっちの方面の方にこそ才能があるのはこの映画を観れば明らかである。今までのは何だったんだ・・?ブラッドレインとかハウス・オブ・ザ・デッドなどが観やすいでしょう。観る必要はないが。

是非似たような地獄の暗黒大地アフリカをテーマにとんでもない映画を撮ってくれることを切に願いたいところだがどうなんでしょうねえ・・。あとキャストも豪華で、タイタニックの悪い婚約者やサイボーグに護ってもらってたあのヒトとか・・でてます・・。出てますけどこれ以上ないぐらいの脇役です。悲しい・・。パッケージではまるで主役級であるかのような・・チグハグな宣伝方法にはマイナスです。
あと手振れカメラやりすぎでちょっとひどいですね。そこも減点したいと思います。(何様だ 笑)

何はともあれランボーに続く作品がようやく現れたことにとりあえず安堵のため息をついておきたい。どうでもいい戦争映画観てる暇があったら真っ先に抑えておきたい傑作である。オススメ!




 

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