チャップリンの独裁者

1940年にヒトラーをコケにしまくった古典

風刺度 100
笑い度 70
娯楽度 90
総合得点 75

1939年、ドイツ軍がポーランドに侵攻してから製作が開始され、フランスを制圧したころに完成されたというとんでもないネタ映画。

まーこの世で最も有名な映画の一つではないかと思います。だが実際に観た事ある人がどれほどいるのかは疑問です。

典型的な全くひねりのないコントの数々には思わず爽やかさすら感じさせられるのだが、けっこうおれは素直に笑っちゃったね。特にヒトラーの真似して似非ドイツ語で興奮してまくし立てたり、ヒトラーの真似して大げさに身振り手振りをやってプンプン怒ったり、徹底的におちょくっています。でも当のヒトラー本人はこれ観て笑い転げたらしいです。これが似てるんだ。馬鹿にしてるようで似てるのがおもしろいです。ヒトラーのキャラクターそのままをネタにして笑い飛ばしてる感じですね。

しかし、これはタダのコメディではありません。監督のチャップリンの理想を高々と謳いあげる映画でもあります。ラストのチャップリン自身の演説は世界中の感動を誘ったという。独裁を憎み、国境をなくし、民主主義のために団結しよう!と。
おかげでチャップリンは米ソ冷戦時にレッドパージに引っかかってアメリカを追放されました。チャップリンが生粋のアカだったかどうかは知らないが、ずっとコメディ調なのにラストの演説でいきなり大マジにお笑い抜きになっちゃうので、観てる側はなんだなんだ、と真剣に聴いてしまう。これは演出としてうまいと思ったね。

思想云々と野暮なこと言ってもしょうがないかな。古い映画だし万人向けとはいえないが映画好きの人は古典の名作ということで一度試してみてはどうでしょう。


戻る