>>戦争映画中央評議会

 

フロントミッション 革命の反逆者たち

恋愛がクドい



恋愛度

100

テーマが?度

100

戦闘つまらない度

100

総合得点

40


これもすごくつまらなかった映画。
2011年スペイン・アメリカ・アルゼンチン映画。

スペイン内戦を描いた映画だ。
スペイン内戦を描いた映画は少ない。

ギレルモ・デル・トロはなぜかスペイン内戦を舞台にしたホラー・ファンタジーを二本も撮っている。彼に言わせればファシズムはファンタジーを作るのに利用しやすいテーマだそうである。



そんなことはどうでもいいのだが、この映画ははっきり言ってイマイチである。まず言葉が英語!スペイン内戦を直球で描く映画が、言葉が英語とな?なんでスペイン語じゃないのか、、、まあアメリカが噛んでいるし、演出や音楽とか盛り上げ方とか実にハリウッドライクな作品で、アメリカの観客を意識して作ったのは間違いなさそうである。

しかしストーリーにはアメリカなんかまったく関係ないし、ひたすらスペインの歴史的なお話に終始している。これではアメリカでヒットするわけがない。日本でも適当な邦題をつけられて安売りビデオ店に放り投げられるのが関の山である。現にこの的外れな邦題をみよ。この邦題では戦争映画にみえるぢゃないか。

これを戦争映画としてみようとした場合、戦闘シーンは少なくてしかもショボいし、キャラクターも実に平凡でつまらない。軍事面も考証がどうのこうのと言えるほど画面に映ってないし、場面場面も散発的で、じっくり戦闘シーンを楽しむことはできない。なんか落ち着きのない映画で、全てのシーンが説明不足なうえに、尺も短く、じっくり描かれていたのは、恋人同士の語らいのシーンぐらいじゃないか?早送りしたけど。

戦争映画を売ろうと思ったら恋愛入れとけや、というのは非常に古い思想で、しかも間違いだ。「パールハーバー」は大失敗したし、「プライベートライアン」には恋愛シーンなんて欠片もはさまれてはいない。戦争映画は恋愛なんか入れない方が売れるのである。これは日本の戦争映画関係者もゆめゆめ忘れないでほしいものである。この映画は恋愛シーンが多すぎるがゆえに、実に緩慢でつまらない映画となっている。地獄のような戦場がみたいのであって、男女の心の駆け引きなんかお呼びでないのだ。(ただ、国に残された家族、という描写は許されることが多い)

主人公たちが共和派(左派)に属しているため、左派のシーンが多く描かれており、右派の国粋派には立った登場人物もおらず、顔の見えない悪役として描かれている。こういう内戦ものを描かせるとやっぱり韓国の方が優れているようだ。韓国は敵も味方もしっかり描写する。この映画では国粋派の描き方が実に雑である。

つうか、一見、どっちが右派でどっちが左派で、え?主人公たちはどっちなの?え?え?神父は誰にかくまってもらってるの?あれ?いや?その?という感じでわけわかんねえと思う。まあわかる人もいると思うけど、けっこう説明が不足しているし、国粋派も共和派も軍服が似てるし、そもそも戦闘のシーンも少ないから、わけわかんないままどんどんストーリーが進んでしまう置いてけぼり感を存分に味わうことができるだろう(笑)。

スペイン内戦はこの映画で描かれるほどにはお上品な戦いではなく、けっこう虐殺も起こっているし、最終的に勝ったのがファシストであるという点でも明るい気分になれる要素の少ない素材だ。ギレルモ・デル・トロの方がその辺深刻にとらえているようで、「パンズラビリンス」暗い暗い苦難の時としてこの時代を描いている。

恋愛とか入れちゃって重みが足んねーよ。全然足んねー。
ゲルニカ爆撃のエピソードあるかな~と思ったけど、語られてさえいなかった。

戦闘シーンも全然迫力がなく、特に人体の損壊描写は60年代のような手ぬるさ。全くダメ。

神父のエピソードも中途半端すぎ。この話なら神父あたりはごっそり省いてもいいんじゃない?もっと真面目にスペイン内戦のみを描いた尖った映画にしたら良かったのに、と思ってしまいました。



 

 

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