>>戦争映画中央評議会

 

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ザ・フューリー 烈火の戦場

いつの間にか真剣に観ていた

 

ドイツ軍悪度

100

パクり度

0

手堅い作り度

90

総合得点

80


邦題がこんな有様なので、何一つ期待せずに観ていたらいつのまにか、真剣に観ていた。そんな映画です。

ブラピの「フューリー」に便乗した感じを醸し出していますが、時代背景は更に末期で、ヒトラーは既に自殺。冒頭からおいおい大丈夫かよ!と突っ込んだのは言うまでもありません。

総統閣下がもう死んでるんなら、あとは降伏するだけじゃんよ。

あと一週間で戦争終わるじゃんよ。

しかし、観客も米軍もナメナメしていたら、ドイツ軍の悪あがきは意外とタチが悪かった!米軍のヘルキャット(小型の駆逐戦車ですね)2台が、ドイツ軍の最後の反撃を受け大ピンチに陥る!という話です。

ドイツ軍の捕虜収容所のシーンがはさまれ、捕虜を虐待するドイツ国防軍の兵士たち。

う〜ん悪いぞ!悪いぞ独逸!

今時珍しいというか古いというか腹立たしいも通りこしてもはや懐かしさすら感じる善悪のキレイなセパレート。

最近、映画は不謹慎で電波出まくりの方が面白いのかもしれない、と感じることが増えてきた。というわけで、ドイツ軍の悪っぷりを堪能。


いかにも悪い感じのドイツ軍

※西側は捕虜の扱いが人道的だったと言われていますが、一方ではマルメディの虐殺なんかも起こっているしね。。

でもドイツ軍英語しゃべってんじゃんよ。

悪いドイツ軍のヘッドの親父はやけに老けたドイツ国防軍の戦車兵。白髪だしほんとにおじいちゃんなのかもしれん。悪役ドイツ兵はなぜかジジイであることが多く、ナチスドイツの官僚や高級軍人が若い人が多かった傾向と相反することがしばしばみられる。

このじいさんもそんな適当なキャストなんじゃないかと最初は疑いもしたが、ちゃんと戦車学校の教官であることが語られ、おれの脳もなんとか納得した。

ああ、、そうか、、
教導装甲師団※の生き残りとか、そんな設定(だとおれが嬉しい)な、ああ、それならわかる、、納得やで、、

※戦車学校の先生が主体となった師団がありました。ノルマンディー戦などでも連合軍を苦しめたといわれとります。

それに英語しゃべってるじゃんよ、と思っていたら、それは最初英軍捕虜をいじめるシーンで英語をしゃべっていただけで、ドイツ兵の中ではちゃんとドイツ語が話されていた。

なんや、バイリンガルな悪党やったんか、、

全ての違和感がキレイに解消され、以降はワタシも真剣にこの映画を観てしまい、楽しむことができてしまいまった。

米軍側も差別主義者の白人野郎に知的障害者、優秀だけどニガーニガーといじめられる黒人軍曹など、なかなかバラエティ豊富で良い。ブラピの「フューリー」より、取って付けた感が少なく、楽しく感情移入しました。

悪いドイツ軍の戦車の先生も、いかにもな悪役でどうにもならんクズだが、殺しの手管にだけは長けており、冷酷非情でなかなか良かった。ちょっとセリフで出ただけだけど、「東部戦線の頃を思い出しながらやれよ!」とか指示するシーンもあり、嗚呼、東部戦線帰りなんすね。。それはヤバいはずっす。アタマ狂っててもおかしくないっすよ。。などと妄想も手伝い一人でなかなか盛り上がってしまいました。

ドイツ軍側の戦車がⅢ号戦車というのも良かった、、古いⅢ号戦車とヘルキャットのバトルが総統閣下の死後に展開されるとはよく考えたらマニアックですよねえ。

ラストはキレイにまとまり終わります。

戦闘シーンはペラいところもありますが、大丈夫です。そこそこ迫力ありますので。低予算なのは確かですが。

全体的にカッチリまとまっており、尺もちょうどよく、戦争映画ファン向けの観てて疲れない良い映画ですね。



 

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