ゴールデンボーイ

ナチスオタクは必見

オタク度 100
悪度 70
共感度 80
総合得点 70

 スティーブン・キングの原作。邦題の意味は光り輝く思春期の危うさ、みたいな感じ?
 これはホラーとサスペンスの中間といった感じで、あんまり怖くないんですけど不気味な雰囲気が漂ってくる映画で、おれはけっこう好きでした。

 ストーリーは、原題のナチスオタクの少年が、偶然逃亡中のナチの戦犯を見つけてしまい、ホロコーストの話を教えてもらおうとその老いた戦犯を脅迫するのです。
 親近感持てる話でした(笑)。
 少年は戦犯である証拠をつかみ、老人を脅迫します。そして、学校が終わった放課後は老人からホロコーストの話を聴く毎日です。少年はナチの放つ危険な悪の魅力の虜になって行きます。そして老人も、初めは疎ましく思っていた少年のことを待ちわびるようになります。それを象徴的に示すシーンが、軍服をプレゼントするシーンです。
 ある日、少年は老人が喜ぶと思って無邪気にある物を買って持ってきます。それは親衛隊のフィールドグレイの軍服です。どっかの劇団から買ってきたようです。
 老人は着ることを拒みますが、少年に脅されシブシブ着ます。そして、制帽までかぶったその時、老人に恍惚とした何かが思い出されます。栄光に満ちていた「あの頃」です。老人はこぼれ出る笑みを殺しきれません。少年はそれを見て無気味に思います。そして、老いた親衛隊は少年に言われてシブシブその場で足踏みをはじめます。グースステップです。始めは適当にダラダラやっていた老人も、やって行くうちにまた「あの頃」を思い出し、ノリノリで行進するようになります。言われてもいないのにナチ式敬礼まで飛び出す始末。冷静に戻った老人はこう言います。「坊や、気をつけなさい。これは危険なゲームだ」と…。
 少年はそれを見て自分のやったことが取り返しのつかないことだったと気がつきます。しかし、もう遅かったのです…。

 な〜んて話。少年と老人の精神力の勝負です。けっこう面白かったです。老人役の演技は相当なものでした。
 ラストは老人の悪の精神がしっかり少年に受け継がれて終わります。後味の悪いラストです。

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