>>戦争映画中央評議会

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素晴らしい反戦映画

 

反戦度

100

悲惨度

100

鬱度

100

総合得点

90


ネタばれ含みます。

1959年ドイツ映画。

舞台は第2次世界大戦時のドイツ。ごく普通の少年7人が大戦末期の人員不足から召集され、戦火に巻き込まれていく姿を描いた映画。

少年たちは祖国の勝利を信じて疑わず、憧れの兵隊さんになれることに満足さえしているのである。

 


前半はやや冗長に少年の日常を描く。学校での勉強風景や恋愛模様、家族のふれあいなど。一見冗長なのだが観ているものは例外なく、この少年たちをどこにでもいる小便くさいガキだと認識するはずだ。

やがて軍に召集されろくに訓練も受けないまま連合軍が侵攻してくる。ヒトラーユーゲントじゃあるまいし15,6のガキがいきなり実戦に出たところで足手まといだ。そこで軍の本隊は少年兵たちにベテランの兵士を1人つけ、前線から離れた爆破予定の
の防衛任務を与える。気を利かせたのである。少年兵たちは重要な橋だと信じて、目を輝かせてやる気満々である。

やがて戦況が傾き、前線から敗残兵たちが逃げ戻ってくるが少年たちは逃げずに忠実に命令どおりに橋を守り続ける。そこに米軍の戦車部隊が迫ってくるのである・・・。

戦争はやはり技術だの経験だのよりもやる気が重要なのだとよくわかる。すなわちナショナリズムだ。この少年兵は憔悴しきった大人たちと違って、この前まで
戦争ごっこしてた延長でやる気満々なのだ。ガキのような戦いに対する憧れ、軍服に対する憧れ、国のために戦っているという誇らしさ、勘違いをし続けた少年たちは勘違いしたまま皮肉にも善戦する。。このたった7人の少年兵はわずかな機関銃と対戦車兵器で米戦車相手に極めて勇猛に戦うのである。かといってハリウッドのように嘘くさくない。上述したようなことを素直に思わせる説得力がある。

少年たちは次々と倒れながらも必死の思いで米軍を追い払う。7人が2人になり、橋を守りきって帰ろうとしたら、橋を爆破する予定の工兵隊が到着し、
この橋を守る意味は全くなかったと教えられる。少年はそれを聞いて逆上し、工兵の一人を射殺し、戦闘を始める。その戦闘で2人が1人になり、生き残った少年は生き残れなかった少年の死体を担いで泣きながら橋をあとにする。そして終わり・・・・・・。どうしようもないラストだ。相変わらずドイツの戦争映画は一片の希望すらない。残った1人もその後銃殺されたのだろう。やはり反戦映画たるもの2度と戦争したくない気持ちにさせてもらわないと意味がない。自分もこういうのが好きです。戦闘シーンも短いが現代映画に比べても何の遜色もない。プライベートライアンに影響を与えたらしい。モノクロだが観るべき映画です。

ラストの
「あまりに些細な出来事のため、軍の記録には残っていない」というテロップに思わず涙腺が緩む。

 

 

 

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