戦争映画用語集
WAR MOVIE DICTIONARY

>>戦争映画中央評議会

アルファベット

GESTAPO

ナチス・ドイツの秘密国家警察。ゲハイメシュターツポリツァイ。 ゲシュタポ。
占領地で網の目のような監視体制を作り、反体制派、ユダヤ人、共産主義者、民主主義者を強制収容所に叩き込んだ。
映画では冷血非情の悪役として扱われ、例外は一切ない。

HSSPF

親衛隊及び高級警察指導者、上級SS兼警察指導者、SS=警察高級指揮官などと訳されるがすべて同じもの。
第三帝国領内をいくつかに区分し、親衛隊と警察の全ての行動を調整する役割を持っていた。特にヒムラーとのつながりが強かった。
このようにSSやゲシュタポのコマンドは国防軍とは異なる指揮系統でユダヤ人抹殺を実行していた。

NKVD エヌカーヴェーデー

《内務人民委員部》を参照

NSDAP

ナチ党のこと。

IdS

保安警察及びSD監察官などと訳される。
RSHAの各行政区、軍管区の第三局(国内諜報)、第四局(ゲシュタポ)、第五局(刑事警察)を管轄するポスト。
戦争が始まると各占領区にも同様の組織をつくり、監察官は「保安警察及びSD上級司令(BdS)」となり、複数人の「保安警察及びSD司令(KdS)」を率いた。

OGPU

ソ連の政治警察組織。合同国家政治保安部と訳される。

OUN

ウクライナ民族主義連盟。
1929年に発足し、独ソ戦が始まるとドイツ軍に協力した。

RSHA

帝国公安本部、国家保安本部、帝国保安本部などと訳されるが全て同じもの。
詳細はハイドリヒのページを参照。

SD

ナチス親衛隊保安諜報部。
ラインハルト・ハイドリヒが巨大化させたナチ党の情報部。

SP

ジポ。SIPO。保安警察。ジッヒャーハイツポリツァイ。
第三帝国の保安警察。もともとは刑事警察(クリポ)で、ゲシュタポを補佐していた。SPとSDが統合されてRSHAとなる。 詳細はハイドリヒのページを参照。

SA

第三帝国の準軍事部門として巨大化したが粛清され、その後は宣伝活動や軍に入る前の若者の指導教育などを行った。大戦末期には国民突撃隊に編入された隊員も多かったそうだ。

SS

ナチス親衛隊。シュッツスタッフェル。
ヒトラーの護衛部隊として創設されたが、大戦末期にはドイツの第4の軍隊、警察、情報の一手を手中にし絶大な権力を誇り国民に恐れらていた。
一般親衛隊と武装親衛隊の2種がある。
軍服がとてもカッコイイ。
映画においては体のよい悪役として大活躍する存在。
SSなくして戦争映画というジャンルはここまでおもしろくならなかった・・かもしれない。

T4

T4計画、T4行動、T4作戦全て同じもの。
ナチの歪んだ優生学に基づき障害者を抹殺しようとした作戦。
ホロコーストに先行して行われ、ここで研究・実践されたガス殺が後の絶滅収容所にて応用・実践された。
安楽死作戦、安楽死計画とも呼ばれる。

WAFFEN−SS

《武装親衛隊》を参照。

WVHA

親衛隊経済管理本部。名の通りナチスSSの経済管理部門、建設、補給部門と強制収容所監察局を統合すべく1942年に創設された。責任者はSSオーバーグルッペンフューラー(SS大将)オスヴァルト・ポール。


アインザッツグルッペン

Einsatzgruppen。特別出動集団=特別行動隊。ポーランド侵攻前にRSHA(帝国公安本部)長官ラインハルト・ハイドリヒが結成したユダヤ人など反独分子を処刑するための移動処刑部隊。独ソ戦では国防軍と共に虐殺任務に従事。英語ではキリングモータースカッド(移動処刑部隊)などと表記されることあり、英語文献読む際は注意が必要。

アインザッツコマンド

Einsatzkommand。特別行動中隊、特別行動部隊などと訳される。一般にアインザッツグルッペンは組織全体をさし、アインザッツグルッペは四つの大隊をさし、アインザッツコマンドはそれら大隊を構成する中隊規模の単位である。他に単位としてゾンダーコマンド(Sonderkommand)がある。ゾンダーコマンドとアインザッツコマンドの違いは諸説あるが、ゾンダーコマンドは国防軍と共に作戦行動、市街戦を実施することがあり、都市を完全に占領する前から(軍政に移行する前から)ユダヤ人を摘発、撃滅し、アインザッツコマンドはその後やってきてゾンダーコマンドとバトンタッチをする。部隊によってはこの役割が逆転したり曖昧になったりしたそうだ。

愛国映画

別名オナニー映画。
自分の国を賛美することに、戦争という素材は利用されやすい。
よってその国の国民でなければ全く楽しめない、むしろ、その交戦相手だった国民が観ればまったくもって不快になる映画群の総称。
愛国映画を作る国は、アメリカ、ソ連、韓国が代表。
しかし古今東西、オナニー映画は数多い。

一般に自分の国の兵士は勇敢で誇り高く、一般人や捕虜に情けを見せ、家族を愛し、自分の命を捨ててでも仲間を救おうとし、なかなか弾があたらない。
そして敵軍は残虐で、自国の言葉も満足に話せず、スケベでエロいことばかりやり、弱く腰抜けでいいとこまるでなし。

これはプロパガンダの手法で、敵を悪逆に描くことによって戦争を正当化する狙いがある。
最近のハリウッド戦争映画は愛国映画がとても多い。
普通、愛国映画は話のネタぐらいにしかならず、酷評されることが多い。

アウシュビッツ=ビルケナウ絶滅収容所

ポーランドの首都ワルシャワの南西に位置する人口1万2千人の町に建設され、1941年2月から250万人ものユダヤ人がここでチクロン-Bという毒ガスで「効率的に」殺されちゃう。
世界一有名な強制収容所。
死んだユダヤ人は髪を刈り取られ、金歯を抜かれ、婚約指輪を奪われ、入念にボディチェックをされた後ゴミ同然に燃やされた。
刈られた髪は兵士の防寒着などに編みこまれた。

アカ

俗語。共産主義者を指す。

アドルフ・アイヒマン

SSオーバーシュトゥルムバンフューラー=SS中佐。ユダヤ人大虐殺の責任者の一人。戦後はブラジルへ逃れ、1960年にイスラエル情報部に拉致され裁判にかけられる。62年に死刑。

アドルフ・ヒトラー

ナチス・ドイツの首相であり、大統領であり、官房長であり、国防軍最高司令官。
《総統》=フューラーと呼ばれる。
独裁者の代表格。
悪の代名詞。
映画では数々のそっくりさんが演じているが、七三分けにしてちょび髭をつければ誰でも似てるっぽい。

アプヴェーア

ドイツ国防軍情報部。司令官はヴィルヘルム・カナリス。後に粛清。

安楽死

T4を参照。

アルゲマイネSS

=一般親衛隊、アルゲマイネ親衛隊、Allgemeine SS
ナチスドイツの国内勤務の親衛隊。
軍服がとてもかっこいいことで有名。

イタリア

同じ枢軸国のはずなのに日本、ドイツと比べると影が薄い。

ヴェアマハト

ドイツ国防軍。陸海空軍を総称した名称。

ヴォリシェビキ

ソビエト共産党やその一味を指す言葉。 大戦中はユダヤ人と同一視されることが多かった。

永世中立国

絶対に対外戦争には参加しないと宣言した国のこと。
スイスが非常に有名。
「日本も軍隊を永遠に廃棄して永世中立国になればいい」とか言う人もいるが、完全にノリで言ってるだけ。
スイスは国民皆兵、山岳に囲まれた天然の要塞国家である。
結局国を守るのは強い軍隊でしかない。
第一次大戦の終了後、ヨーロッパでは戦争に参加しないという永世中立国になることが流行った。
ベルギー、デンマークなどもそうである。
スイスも当時から永世中立国だった。
しかし、ヒットラーはベルギーとデンマークは侵略し、スイスは侵略しなかった。何故か?
答えは簡単である。
苦戦しそうだったからである。
ベルギー、デンマークは馬鹿正直に軍隊も弱かった。
だから侵略された。
それだけだ。

エーリッヒ・フォン・マンシュタイン

陸軍元帥。ドイツ陸軍で最も優れた将軍として有名なお人。ヒトラーにも物怖じせず意見したため解任される。

エスニッククレンジング

民族浄化のこと。

オットー・スコルツェニー

SSオーバーシュトゥルムバンフューラー=SS中佐。ナチ親衛隊で数々の特殊任務についたお人。ムッソリーニ救出作戦などが有名。

 


階級

兵・伍長・軍曹・曹長・少尉・中尉・大尉・少佐・中佐・大佐・准将・少将・中将・大将・元帥・・の準で偉い。国によっては上級伍長、上級曹長、特務曹長、准尉、上級大佐などなどが間に挟まる。

化学兵器

サリンやVXガスやマスタードガスなどに代表される大量破壊兵器。
第1次世界大戦でそのあまりの殺傷力ゆえに使用を国際法により禁じられた。
フセインがイランイラク戦争で使用した。
第二次世界大戦では使用はされなかったものの各国共に研究を続け、同時に警戒もしていた。

核兵器

アインシュタインが理論化し、アメリカがマンハッタン計画で開発した超兵器。
第二次大戦でアメリカが日本の都市に使用し、2発で30万人の無辜の民を抹殺した。
後にも先にも使われたのはこれだけだが、その後も研究開発は続き、米軍がビキニ礁で水爆の実験をやり、この時も日本の漁船が被曝した。

ガンダム

ここまでやるか?というぐらいナチスをぱくっているジオン軍がぼろぼろにやられちゃうアニメ。

関東軍

日本陸軍の独立戦闘組織。
日露戦争により権益を得た南満州鉄道の利益保護のための駐屯部隊であったが、次第に増強を続け、絶大な権力を持つに至る。
満州事変の際には作戦主任参謀・石原莞爾中佐によって2個師団、1個独立守備隊を有する総勢約1万名の戦闘組織であった。
柳条湖事件に端を発した中国軍との衝突の際に、およそ5ヶ月で20万にも及ぶ張学良軍を完全に駆逐し、満州全土を領有化する。
しかし緒戦で勝利をおさめておごり高ぶり、威張り散らしていた割りに、ノモンハンでは手痛い打撃を受け、大戦末期にソ連軍が侵攻してくると関東軍司令部は兵も市民も置き去りにしてトンズラした。

機械化部隊

自動車化部隊などともいう。
普通、徒歩や馬で移動する師団や旅団、連隊を、完全に自動車化し、すばやく移動できるようにした部隊。
しかし第2時世界大戦以降は、戦車を組み込んでいるのが普通。
というより現代は歩兵部隊は機械化されているのが普通。

共産主義

マルクスの資本論を元にレーニンが体系化した思想。
国家や民族、宗教などの差別をなくし、私有財産をなくして人民全てで財産を共有し、貧富の差をなくそうとした。
しかし、余剰資産は全て国家が吸い上げ、多数の農夫が餓死、反対派が数々生まれたがその全てを政治警察が粛清し、軍、一般警察でも党の警察に逆らえず権力が暴走した。
こうして数々の冤罪も含めてたった80年間で1億7千万人が粛清された。
ナチスとは兄弟のような思想で、矛盾に満ちた超国家主義である。

軍団

《師団》がたくさん集まって編成される。軍団がたくさん集まると《軍》と呼ばれる。軍がたくさん集まると軍集団や総軍などと呼ばれる。

軍刀

軍の近代化が進むと共に各国では刀剣装備は規定から外されたが、日本軍は将校と、憲兵隊は必ず陣太刀型の軍刀を携帯した。
明治から大正はフランス型のサーベルを携帯していたが、昭和に入って国粋傾向が進むと共にいわゆる日本刀を携帯するようになる。
実際は片手で突くことの出来るフランス型の方が実用性は高かったらしい。
陣太刀型は重いので両手で使う必要があった。
指揮官が「突撃ー!」とかやる時に軍刀をかざしたりした。
まあファッション性はかなり強かったと思う。
日本軍の刀剣に対する思い入れはかなり強かったようだ。
実はドイツ軍も刀剣に対する思い入れはかなり強く、正装や礼装の際にはサーベルや装飾を施した短剣を携帯した。
ドイツは元々十字軍の騎士が建国したプロシア帝国を前身として持つため騎士道精神というのが兵の間にかなり浸透していた。

軍服

戦争映画に出演する俳優が必ず来ている服。
逆に戦争映画以外では滅多に見られない服。
国によってデザインが違うのでその国ごとのマニアが存在する。
ナチス・ドイツの親衛隊の軍服が世界で一番かっこいいことはイスラエルの評論家でさえ認めざるを得ない。

ゲシュタポ

ナチス・ドイツの秘密国家警察。ゲハイメシュターツポリツァイ。
占領地で網の目のような監視体制を作り、反体制派、ユダヤ人、共産主義者、民主主義者を強制収容所に叩き込んだ。
映画では冷血非情の悪役として扱われ、例外は一切ない。

原子力潜水艦

原子力を原動力とする潜水艦。
莫大なエネルギーと周りの海水を酸素に変える装置を持ち、地球のどこにでもいきなり姿を表わすことの出来る隠密性と潜行性を持つ。
核弾頭を搭載した対地ミサイルを装備した原潜を特に戦略原潜と呼ぶ。

憲兵

日本軍が導入した制度。
軍の中で軍規を取り締まる兵隊の警察。
軍規は極めて厳格で、誰もが憲兵隊を恐れた。
しかし対米戦争が始まってからは民間人にまで監視の目を向けるようになり息苦しい社会を作ることになった。

日本以外でもアメリカではMP、ドイツでは憲兵・秘密野戦警察(ゲハイメフェルトポリツァイ)、ソ連ではNKVDが軍の警察である。似たような仕事をする。

皇軍

旧日本軍のこと。
当時軍の統帥権は建前上、天皇にあったのでこう呼ばれる。

国民突撃隊

Folkssturm。フォルクスシュトゥルム。
大戦末期にナチス・ドイツが兵力不足を補うために急遽編成された老人と子供を基幹とする満身創痍の烏合の衆。
9歳の少年までいたとか。
装備は劣悪。
士気もガタガタ。

コミッサール指令

政治人民委員抹殺指令。独ソ戦開始前に全軍に通達された命令。発行元はOKW(国防軍総司令部)。赤軍やボリシェビキの政治委員や官僚は捕虜としての扱いを受けずに即座に容赦なく処刑されることが通達された。

コミンテルン

世界を共産化するため世界各地で情報操作、破壊活動などを行うソ連のスパイ集団。
後に解散され、コミンフォルムが結成されたが、冷戦の雪解けとともに解体された。


参謀

作戦を立てる人のこと。階級は少佐以上の事が多い。

ジェノサイド

ある宗教、民族、文明に属する人々の一部、もしくは全体を抹殺しようとすること。
古今東西、戦争ときってもきれない関係にある。

師団

独自に司令部を持ち独立して移動しながら戦闘を行うことの出来る1万人規模の戦闘集団。
近代戦において極めて重要な単位である。
ナチスドイツでは普通3個歩兵連隊と1個砲兵連隊で1個師団を編成する。
師団がたくさん集まって《軍団》を編成する。

粛清

体制側が反体制派を処刑すること。
しばしば冤罪を産む。
同義語:白色テロ

地雷

地中に埋めて罠として仕掛ける爆弾。
対人地雷と、対戦車地雷がある。
対人地雷は人間の足を吹き飛ばすのみで殺さないように火力を調整している。
こうすることによってけが人とそれを治療する者とが必要になり、殺すより前線に送られる兵隊の数を削減させる狙いがある。
対人地雷では戦車を撃破できないが、対戦車地雷と混ぜて仕掛けることによって対人地雷の除去を難しくしている。
とても残酷な兵器で世界中に億を超える数が埋設されている。
地雷は仕掛けるより除去する方が危険で金がかかるので、多くはそのままにされ、被害が後を絶たない。

スターリニズム

スターリンがやったような恐怖政治を指すことが多い。

スターリン

レーニンの死後、ロシアを支配した独裁者。
重工業化と集団農業を促進する過程で大失敗し、2000万人が餓死。
反体制派を2000万人処刑した。
軍や警察まで粛清し、弱体化した軍を補うために女、子供まで戦闘に狩り出し、ドイツとの戦争では内務省の特務機関員に逃げる味方を射殺させ、ドイツ軍との戦闘でも2000万人を死なせた。

しかしその甲斐あってドイツとの戦争に勝利し、満州に極東ソ連軍を送り込んで対日戦の戦勝国の椅子に座り、欧州と極東アジアでロシアが強力な影響力を持つにいたった。
戦後は恐怖政治を続け、西側と冷戦をはじめるが1953年に死去。
ヒトラーと並ぶ最も凶悪な独裁者。

スパイ

訓練された職員が他国に潜入して、防衛関係などの機密を盗むこと。
普通スパイ罪は重罪だが、日本は妙な人権主義に囚われてスパイを捕まえることができない。
スパイする自由がある唯一の国(笑)。
おかげで北朝鮮のスパイに日本人が数百人も拉致されたが何も対策を講じることができない。

アメリカではCIA(中央情報局)、ソ連ではKGB(国家保安委員会)が東西最大のスパイ機関であるが、ソ連崩壊後はKGBも解体されFSB(連邦保安局)が似た業務を行っている。
FSBはKGBほどではないにしろ極悪らしい。

世界同時革命

全世界を共産化すること。
そうしようとする思想。
ロシアの思想家トロツキーが唱えた。
彼らはこれを「解放」と呼ぶ。
中国軍の名称は「人民解放軍」である…。
現実は侵略を繰り返し、共産主義に従わないものを虐殺するだけ。

赤軍

革命を目指す軍隊。
共産党の私兵であって、国防軍とは違う。
国を守ることではなく、革命の名の下に他国に侵攻する事を目的とした、極めて攻撃的で好戦的な軍隊。
中国人民解放軍、朝鮮人民軍など、国防の域をとっくに超えた大戦力を持っていることからも明らかである。

赤色テロ

社会主義者、共産主義者が反革命分子に対して武力闘争すること。
しばしば民間人を巻き込む。

善と悪

キリスト教的な価値観からなのか、欧米の戦争映画、それも戦勝国の映画に盛り込まれることが多い。
戦争に善悪などないのはもはや常識だが、なんとか自国を善に、敵を悪にするために様々な演出が施される。
詳しくは愛国映画を参照。

戦争

国家が国策に行き詰まり、何としてでも事態を打開せねばならぬときに選ばれる最後の手段。
基本的に軍隊同士が戦うものだが、銃後の国民が生産体制をフル稼働し、文字通り最後の一人にいたるまで戦争に協力する状態を総力戦という。
総力戦時には無関係な市民など存在しないとされ、戦争継続の意思を殺ぐために民間人を標的とした作戦も数多く見られた。
2度の世界大戦は総力戦が長引いたが故の悲劇であった。
国益を最大限にするために行われることが多いが、核兵器が開発されてからは、あまりに割の合わないものとなってしまい、大国間での戦争は滅多にみられなくなった。

戦争はいけない=戦争の悲惨さを感じた

戦争映画を観たあとに、とりあえず言っとけば無難で安心で善人ぶれるとても便利な言葉。
似た言葉に「交通事故は危ない、交通事故は悲惨」がある。
要するに当たり前ということ。

 


大東亜共栄圏

アジア人だけでアジアを統治しようという思想。
当時アジアのほとんどは白人国家に隷従を強いられていた。
一見立派な思想のようだがその背景には当時、アジアで唯一の列強であった日本人主導によるアジア支配の野心が見え隠れしていた。

大本営

旧日本軍の最高司令部。
まずい作戦で兵を多数死に追いやり、偽情報で国民を騙し続けた。

チェーカー

《反革命、投機及びサボタージュと戦う全ロシア非常委員会》などと訳される。《ボリシェビキ》が革命を成功させた後、白軍や抵抗勢力、ブルジョワを壊滅させるために組織した赤い政治警察。ロシア民衆の恐怖の象徴となった。長官はフェリクス・ジェルジンスキー。後にOGPUと呼ばれるようになる。

中国

ロシアとのダマンスキー紛争、ベトナムとの中越戦争、チベット・ウィグル民族浄化、朝鮮戦争、台湾問題、東シナ海ガス油田盗掘問題・・などなど、国境線で隣接する国々全てと国際紛争を起こしている世界一の好戦国家。

中隊

100〜200人規模の部隊編成。小隊がいくつか集まって中隊を編成し、中隊がいくつか集まって大隊を編成する。

電撃戦

ドイツ第三帝国の陸軍元帥、ハインツ・グデーリアンの考案した全く新しい戦闘システム。
戦車や自動車化された迅速な歩兵部隊を秘密裏に集結させ、敵軍の最も守りの薄い地点に集中的に攻め込み、一気に突破する。
守りの堅い場所は戦闘を避け迂回する。
航空機による爆撃や補給路遮断などを併せて行い、敵軍を各個に孤立させる。
この電撃戦は近代戦においても極めて重要な戦法で、当時からいかにドイツ軍が画期的で近代化された軍隊であったかが伺える。
ポーランドもフランスもこの電撃戦に敗れた。

東部戦線

東の方での戦線。第二次大戦ではドイツ軍が赤軍と戦っている戦場を指す。
この世で起こった最も極悪な戦場の一つ。
地獄の代名詞。
「言うことを聞かないと東部戦線に送るぞ!」という使い方がある。
同じく西部戦線ではフランスやイギリス、アメリカと戦うことを言う。
「西部戦線異状なし」は第1次大戦の映画。

督戦隊

ソ連軍や中国軍が導入した部隊。
見方の背後から銃口を向け、敵に背を向ける味方を射殺する。
非道な共産圏特有の部隊。
この督戦隊が露骨に描かれているのはジュードロウ主演の「スターリングラード」という映画。

髑髏部隊

SS-TV。トーテンコップ。
ナチス親衛隊の強制収容所監視部隊として発足した準軍事組織。司令官のテオドール・アイケは「民族(フォルク)の敵」に対する情け容赦ない態度」を隊員に教育し、髑髏部隊員の残虐性はSS内部でも際だっていた。後に武装親衛隊が勢力を伸ばすと共に髑髏部隊は武装SSの重要な人的補充プールとみなされ徐々に武装親衛隊と同化してゆく。しかし強制収容所の監視部隊は一定の数を確保され、ユダヤ人絶滅作戦の実行部隊として大戦後期には猛威をふるった。

特攻

特別攻撃。
一般に神風特別攻撃隊のこと。
戦力外の航空機に250キロ爆弾をつけて飛行機ごと突っ込んで攻撃する人間ミサイル。
末期日本のヤケクソを象徴するもので、文字通り精神を兵器にまで昇華した芸術品。
日本人が得体の知れない存在として世界に認知される原因。

トラトラトラ

我奇襲ニ成功セリ。
真珠湾攻撃時に作戦成功を機動部隊司令部に伝えた電文。


内務人民委員部

ソヴィエト連邦の秘密警察、国内軍。革命直後のロシアにおいて反体制派の拘束・処刑、戦闘の監督を行った。

内戦

第二次大戦後、起こった戦争のほとんどが内戦である。
イギリスなどの列強が植民地を放棄することによって、支配者がいなくなった第三世界の国々で、誰が覇権を握るのかでもめて争うのは必ず通過する時期である。
日本では戦国時代(本当は戊辰戦争や鳥羽伏見の戦いが現代日本を統一した最後の内戦だろう もっと言えば西南戦争が最後の最後)でとっくにその時代は終わったが、長年植民地だったアフリカ、アジアではようやく国づくりのために内戦が起こり始めている。
民族浄化同様、国家創設の際に必ず起こるやむを得ぬ犠牲だが、近代兵器の威力や大国の思惑などによって代理戦争にまで発展しとんでもない犠牲を出すことが多くなった。

ナチス

国家社会主義ドイツ労働者党。NSDAP。
第1次大戦後台頭した超国粋主義政党。
政権取得後ユダヤ人のホロコーストを国策とし、ジプシー、同性愛者、ロシア人、ポーランド人その他と共に劣等民族として膨大な数を抹殺した。
ラジオを選挙に利用したり、視覚に訴えかけるビラ、扇動的な演説など画期的な宣伝手段で選挙で政権を獲得し、武力で打倒された。
ナショナリズムが高まりすぎることの反面教師として現代では非常に有名な存在だが、ボスニア、ルワンダ、カンボジア、中国など、その教訓はあまり活かされているとは言いがたい。
戦争映画においては非常に模範的な悪役で、血も涙もない親衛隊、騎士道精神を持った国防軍と描かれ方に差別化がなされている場合が多い。
これはホロコーストに親衛隊が関与し、国防軍は無関係だったという「神話」から生み出されたもので、はっきり言えばデマである。

ナチズム

ナチス思想のこと。

ネオナチ

現代でナチス思想を持っている人のことだが、ただのチンピラが悪ぶってるだけのケースも多い。
何と言ってもナチスは「悪」なので青少年が悪ぶるには格好のネタであるといえる。
日本でもチンピラが特攻服を着ることがある。


反戦映画

映画を通して反戦意識を啓蒙することを目的とした映画。
日本が作る反戦映画はストレートに戦争なんて駄目!と説教かますものが多いが、欧米の反戦映画には地獄のような戦場をリアルに映像化し、客に「ああ・・戦争なんて絶対やだな〜」と思わせるように演出した映画が多い。
前者は幼稚で観るに耐えないが、後者には名作が多い。

バルバロッサ作戦

1941年6月22日に発動された独軍によるソ連侵攻作戦。宣戦布告なしの奇襲。初めのほうは勝ってたが、白い悪魔が作られ始めてからはサイド3まで・・ゲフンゲフン・・!

パルチザン

ドイツ軍の占領に抵抗し、私服で戦ったゲリラ。その戦力は侮れず、ドイツ軍を死ぬほど憎んでいるものばかりだった。ドイツ軍はパルチザンを徹底的に処刑・弾圧し、見せしめとして無関係の村を破壊し、住民を処刑し、抵抗の対価がいかに高いかを知らしめようとした。パルチザンを処刑することは国際法上合法だったため、ドイツ軍の残虐性にストップをかけるものはなかった。だが、憎悪の応酬は止まらず、ゲリラはさらに憎しみを募らせ、最後までドイツ軍に抵抗し続けた。

文民統制

シヴィリアン・コントロールと呼ばれる。
軍は国民を護るものであって、国民によって統制されなければならないとされ、先進国には必ず求められる条件である。
文民統制を取れていない軍隊はしばしば暴走し、自らの組織の利益になるように勝手に戦争を始めることがある。
基本的に軍隊は戦争をしようと欲張るものであり、これを国民が監視し、きっちり統制しなければならない。
その意味で当時の日本の軍部は文民統制が取れていなかった。後進国だったのである。
しかしだからといって、憲法まで作って戦争を禁じるのは自己防衛を否定するものであり、随分極端なやり方である。
日本人は何をやるにしても極端なのである。

中国や北朝鮮は独裁政党が私兵を管理しているので文民統制は全くとれていない。よってしばしば戦争を起こす。

武装親衛隊

WAFFEN−SS。
ナチス・ドイツの親衛隊戦闘組織、SS-VT(親衛隊執行部隊)から増強された戦闘組織。
一般親衛隊、ヒトラーユーゲント、強制収容所の官吏、警察などから編成された。
純潔ドイツ人によるナチスを象徴するエリート部隊であったが、大戦末期には兵力不足を補うため、また組織を強大化するためにがむしゃらに隊員の募兵を募り、民族ドイツ系にはじまりロシア人、フランス人、ラトヴィア人、ポーランド人、イスラム系など多種多様な部隊が作られ、終戦までに38個師団、約80万人の巨大な地上軍部隊となった。

外国人義勇兵の部隊の中には傍若無人で凶暴な部隊も存在したが、ドイツ人よりも勇猛に戦い続けた部隊もあった。
武装親衛隊第12師団は西部戦線で数に勝る連合軍に狂信的とも言われる戦闘ぶりを世界に見せ付けた。
東部戦線では武装親衛隊第3師団や第5師団が数々の武勲を挙げた。
武装親衛隊の純潔ドイツ人部隊は、絶えず陸軍との差別化を強調して教育されエリート意識を植え付けられており、イスラム系や日本軍人並みに死を恐れぬ狂信的な戦闘集団であった。
終戦まで狂信的に戦い続けたのはいずれも武装親衛隊の部隊であった。
ヒトラーはドイツ民族は日本人、アラブ人に比べて戦闘に対して臆病だと思っており、国教をイスラム教か国家神道にするべきだったとまで発言している。
このようなヒトラーの意向に対する結果ではないだろうか?
いずれにしろ精神主義だけでなく、優秀な指揮官と兵器にも恵まれた当時世界最強の軍隊だったことは間違いない。
しかも軍服や兵器のデザインがとてもカッコイイので、今でも世界中にファンがいる。
しかし、一般には武装親衛隊は捕虜を取らない皆殺しの軍隊といわれ、マルメディの虐殺や強制収容所官吏部隊も参加していたことからイメージは悪い。

最強の部隊が悪というイメージが浮かびにくいのか、映画では扱いが難しいらしく欧米の戦争映画では滅多に戦闘シーンに登場しないレアな存在。

フェルキッシャーベオバハター

ナチ党の機関紙。《フェルキッシュ》は愛国的、極右的などのニュアンスを持つ言葉。小難しいナチ本は’フェルキッシュな活動家’などのような使い方をすることがある。極右的な過激活動家とでも理解すればよいだろう。

プロパガンダ

政治宣伝。
ある共同体に属する人間の思想を一つにまとめるために、テレビ、新聞、ラジオ、映画などを動員して行う一種の集団催眠。
ナチス・ドイツやソ連、北朝鮮などは、メディアが完全に国家に支配されているので人民の思想が一つにまとめられていた。
しばしば焚書を行い、体制に反抗的なメディアには懲罰を課し、常に思想警察が人民に対して目を光らせ、国家の意見と違う意見を持つものは逮捕される。
しばしば冤罪を産む。
プロパガンダは一定のテクニックがあり、その起源はフランスのギュスターヴ・ル・ボンであり、彼の著作「群集心理」が後のレーニン、ムッソリーニ、ヒトラーなどの独裁政治家に利用された。

現代のアメリカ映画もアメリカは公正で勇敢で、常に正義のために戦っている世界の警察という思想が根底にあり、これを世界中に宣伝している。
騙されている日本人は多い。

便衣隊

日中戦争の時に、中国兵が民間人の服を着て民間人のふりをし、後ろから撃つという戦法をとった部隊。
現代で言うゲリラ。

ポグロム

東欧で現地民がユダヤ人を虐殺すること。太古の昔からしばしば起こってきたことで、反ユダヤ主義は当然ながらナチの専売特許ではない。ウクライナ、ベラルーシ、ルーマニア、ハンガリー、ロシア・・・・ナチス親衛隊保安部はホロコーストを実行する際、このような現地民のポグロムを誘発するように宣伝・工作活動をし、対独協力者(ヒーヴィー)を募って銃殺班や死体の片付けなどの汚れ仕事をやらせ、ドイツ人の神経衰弱を防ごうとした。ヒーヴィーはボリシェビキの長年の暴政の被害者であり、ユダヤ人を死ぬほど憎んでいるものも多く、ドイツ人ですら”ひく”ぐらい残虐非道なものもいた。

ホロコースト

「焼き尽くす」という意味。
ナチスが国策として遂行したユダヤ人絶滅計画のこと。ジェノサイド、エスニッククレンジングなどとは別格として差別化がなされている。
唯一無二の巨悪としてユダヤ資本が宣伝に血道を注いでいる言葉。
おかげでナチス映画には困らない。

ホロドモール

旧ソ連が犯したウクライナでの大虐殺。1年間で700万人を餓死させた人工的飢餓ジェノサイド。

ミサイル

ナチス・ドイツの科学者フォン・ブラウンが開発した自動発射ロケット、V1が世界初のミサイルである。
その後大陸間弾道ミサイル(ICBM)の基礎となるV2が開発され、ロンドン爆撃に実際に使用された。
ドイツの技術者を戦後、アメリカ、ロシアが血眼になって探し出し、米ソ冷戦時には開発競争となった。
ロシアが世界初の人工衛星スプートニク号を打ち上げたので、焦ったアメリカが急いで月に行ったといわれている。

民族浄化

エスニッククレンジングとも呼ばれる。ある国の領土内で、ある民族の人口比率をあげるためにある民族をジェノサイドしたり組織的に集団レイプすること。
今動ける兵士よりも、10年、20年の後に兵士になる可能性のある子供、子供を産む女性が狙われる。
ボスニア紛争で横行し、有名になった。
中国共産党がチベット、ウィグルでやっている。
ルワンダでも起こった。
イラクもクルド人が民族浄化を受けていた。
古今東西、日本やアメリカ、イギリス、スペインなどでも近代国家を創る過程で似た事例が必ず起こっている。避けられない悲劇。
これをためらうと100年、200年の後に必ず内戦が起こり、結局民族浄化が起こる。
異民族と共存するには中央集権的な恐怖政治しかない。
しかしその政権が倒れた時にも起こる。縄張り意識がある以上、絶対に避けられない人間のサガ。

ボスニア紛争を描いた映画には、必ずテーマと結び付けられるが、上記のようにボスニア紛争特有のものではない。

メディアリテラシー

テレビや新聞などから発せられる情報を嘘か真実かきちんと検証し、情報の取捨選択をすること。
日本ではメディアリテラシーの観点が非常に遅れており、政府、新聞、テレビが発した情報は嘘であるはずがない、と思い込んでいる人が多い。
戦争映画も同様で、メディアリテラシーができないと膨大な情報に振り回され、何が何だかわからなくなってしまう。
またプロパガンダをプロパガンダと見抜くことができないことになる。
インターネットを日ごろやりまくっている人はガセネタか本当の情報かを見抜く目が直感的に養われている人も多いが、逆にネットをやらない高齢層と情報の処理能力に差がみられることが近年問題になってきている。

メンシェヴィキ

ヴォルシェヴィキと対立した穏健な共産主義を掲げた政党。
ヴォルシェビキは革命のための武力闘争を好んだが、メンシェヴィキは武力行使を否定し、ゆっくりと革命をしようとしたが後にヴォルシェヴィキに粛清された。

 

大和

世界最大の戦艦。
でかいだけのゴクつぶしだったので、軍令部は沖縄に送って無駄飯ぐらいをうまく処理した。2000人以上が巻き添えを食った。
飛行機で快勝を収めた真珠湾で時代遅れの産物とみなされていたにもかかわらず、最後まで切り札として温存し、大して役にも立たなかった世界最大のガラクタ。

ユーボート

ドイツ第三帝国が大西洋に投入した潜水艦群。
主に通商破壊を目的とし、イギリス軍、アメリカ軍を苦しめた。
しかし暗号「エニグマ」を解読されてからは極端に作戦効率が落ち、投入していた戦力の4分の3が失われた。
同名のドイツ映画は世界最高の戦争映画の一つである。


旅団

2000〜4000名規模の部隊編成。連隊がいくつか集まって旅団を編成し、旅団がいくつか集まって師団を編成する。ただし国によって扱いが異なり、ほとんど連隊と変わらない規模と扱いを受けている例もある。日本軍のように増強部隊をいくつか加え”混成旅団”と呼んで5000〜8000名規模のほとんど師団と変わらない扱いを受けることもある。

糧秣 りょうまつ

軍隊用の食事。

レイプ

男が女を暴力で無理矢理セックスすること。
戦場で必ず起こる。
男は死に直面すると異常に性欲が高ぶるらしく、武器を持った強者が武器を持たぬ弱者を力ずくで言うこと聞かせるのは幼稚園生レベルでも起こるものである。
一般に軍規で禁止されているものの、ソヴィエト赤軍や中国国民党軍のように、戦意高揚のために奨励する軍隊は多かった。
アメリカ兵でさえベトナム戦争では見てみぬふりをされることが多かった。
地上軍が侵攻した戦場で、レイプの起こらなかった戦争などない。
戦争映画においてはレイプシーンのある映画も数多いので子供は注意。

連隊(=聯隊)

一般に2個大隊で編成される1000〜2000名規模の部隊編成。連隊がいくつか集まって旅団や師団を編成する。



数字

 

 

 

>>戦争映画中央評議会