神々と男たち

キリスト教布教映画

ジーザス度 100
オーマイゴッ度 100
布教度 100
総合得点 50

2011年フランス映画。カンヌで賞を取っています。

これははっきり言えばキリスト教の布教映画ですね。娯楽度はゼロです。ストーリーはアルジェリア内戦でイスラム原理主義のテロ集団が暴れまわっている中、外国人や観光客がテロの標的とされているので、修道士のおじいちゃんたちも危ないから逃げないとまずいよ!と忠告されるが、元より帰るところもない年寄りも多いし、現地の人には必要とされているし、テロに屈して自分だけ逃げるなんて教会の沽券に関わるしで、結局(
ネタバレ→お人よし揃いで逃げないでいたらそこをテロ集団に襲撃されてみんな殺されて)終わっちゃうのだ。自己犠牲の美しさを描いているのでしょう。さながらキリストのように。キリストだってそんな風に我々の代わりに苦痛を引き受けて逝ってしまわれたじゃないか・・こいつらはクリスチャンの鏡なんだよ、と。そういう美しい話ですね。

これがフィクションなら鼻くそホジホジだが実話ですからすごいのですよね。
まあ現地では穏健なムスリムと彼ら教会の修道士たちは穏やかに共生しているわけで、そこに不意に暴力と共にイスラム原理主義の潮流が訪れるわけだが、彼らは本当に危険ですよ。外国人を標的にするのも産業に打撃を与えるためだし、女の子が髪を見せたからという理由で刺し殺すし。どっかの童貞野郎のような理由で不快です。本当に危険思想ですね。

修道士たちの質素な生活が淡々とつづられるこの映画は相当眠い部類に位置すると思うが、どんなご飯食べてるのかとか、聖歌を歌うシーンが頻繁に印象深く挿入されていますのでしんみり楽しむことができました。残留することを決定するシーンでいきなり流れる白鳥の湖も心を揺さぶられる感じで良い。

ただ、この映画は非常に地味でエキサイティングなところは皆無なので注意して欲しいところです。あとひねくれた見方ですが、
キリスト教は素晴らしいよという結論ありきの映画でもあります。キリスト教の異教弾圧の歴史に詳しい方は何か言いたくなっちゃうかもしれません・・。まあ少なくとも現代のキリスト教は穏やかで愛溢れるすばらしい宗教といったところなのでしょうか?

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