黄色い星の子供たち

フランスのホロコースト映画

普通度 100
ひどい度 70
ドイツ軍悪度 40
総合得点 65

2010年フランス映画。

全く個性もなにも全然ない、型にはまった伝統的なホロコースト映画です。

平和なユダヤの家族

徐々に姿を表すナチスの影…

少しずつ差別政策が始まり…

不意にユダヤ人の一斉検挙

きたないゲットーにぶち込み…

衛生状態悪化!そんな中でもたくましく生きるユダヤ人たち…

そして機をみて「東」へ移送…

引き裂かれる家族…
母親を求めて泣きわめくお子さん…

誰も帰らなかった…と思ったら…

主人公だけは何とか生き延びていた。

という感じですな。
一体何百本作ればドイツは許してもらえるのでしょう(笑)。
未来永劫許してはもらえないのでしょうね…。それぐらいの人道に対する罪なのです。

というわけで、戦場のピアニストやライフイズビューティフルに作りは信じられないぐらい酷似しています。

唯一違うのは、これはフランス映画だということでしょう。みんなフランス語ですから。

フランス映画といえば、セリフが少ないメンヘル臭がすごいイメージですが、
この映画は大変テンポが良く、セリフもちょうど良いです。演出面でもハリウッドに見劣りしないでしょう。

ドイツ軍のワル度は今ひとつです。
ここはおれ的には減点です(笑)。
もっと暴虐に振舞って欲しかったです。

それはこの映画が、何よりも同胞のはずのフランス政府が、超ノリノリで模範的ナチを実践したことを糾弾しているからなのでしょう。

フランス警察のワル度は結構なものです。でも良心の呵責に苦しめられてる風の描写もたくさんあります。

「命令されたからやっただけなの!」

これは故アドルフ・アイヒマンSS中佐の有名な言葉ですが、フランス軍、警察も今自分らがやっていることは異常だとよくわかっている。でも抗命は銃殺である。軍隊は基本的にそういう風にできている。家族もいるし死ぬわけにいかん。それにユダ公が大嫌いなのも間違いねえし…

もともとフランスにはイタリア、ドイツ同様のファシズムが存在しており、大戦時ドイツに占領された際、南仏ヴィシー政権は誰よりもどこよりも模範的ナチに染まり、ドイツ以外の国ではユダヤ政策が最も過激であった。

占領された事実よりも、そのことをこそフランス人は恥じるべきである…

…と、そんな主張が見え隠れしています。

その点に着眼できれば、無個性なホロコースト映画ではなく、この映画なりの良さを感じ取ることができるでしょう。

命令されてるんだよ…

じゃあ逆らえば?!
あなた達誰一人そうしない!


このやり取りは印象に残っています。

キャストは豪華で、ジャンレノいるし、イングロのショシャナたんも出ていますし、ランダ大佐にいじめられる農夫のおっさんも悪いフランス兵役で登場(笑)。ユダヤ人の味方の看護婦を演じるショシャナとのバトルは必見です(笑)。仲わりぃな(笑)。



なぜか頻繁に登場する総統閣下。演説シーンはすげえ迫力!見た目は似てないけど声はそっくりでした。

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