コーカサスの虜

僕はせめて夢の中で、好きだった彼らに会いたいのだが

反戦度 100
感動度 100
友愛度 100
総合得点 90

96年ロシア映画。

チェチェン紛争でいがみあう、チェンチェン民族とロシア人のお話。
チェチェンのある村に捕虜になるロシア兵士2人。チェチェン人のじいさんはロシアの捕虜になっている息子と交換するためにこのロシア兵捕虜を殺さず、ロシア軍と交渉する。ロシア兵とチェチェン人は最初反目しあうのだが、いつしかよき友人となっていくのだが・・・

この映画は反戦映画ですね。ロシア政府に対する批判も感じられます。
ロシア兵捕虜たちは世話をしてくれるハッサンという男とジーナという娘と次第に仲良くなっていく。戦争によって憎みあう民族間のしこりが解けていく。しかし、やはり戦争の本質は憎悪の応酬なのであった・・。


ジーナ 色とりどりの民族衣装が綺麗です

捕虜のワーニャとジーナの淡い友情が感動を誘う。イスラム教の閉鎖的な掟に縛られているジーナは、ワーニャを助けたくても助けることはできない。しかし勇気を出して助けるのである。自分が後でどんな罰を受けるかわからないというのに。ワーニャもそれを感じ取り、「君が罰を受けるといけないから」と敢えて逃げない。両民族の自己犠牲の精神はいやおうなしに涙を誘う。じいさんはそれを見てワーニャを殺さずに逃がすのだが(結局ロシアの捕虜になってる息子は殺されたというのにだ!)、ロシア軍は殺されたと勘違いし報復のために村を爆撃するのである・・。

悲惨な話である。やっとたった2人だが、分かり合おうとしていたのに。憎悪の応酬は決して終わらないのである。
「僕はせめて夢の中で、好きだった彼らに会いたいのだが 彼らは訪れない」という言葉に、激しく心を揺さぶられる。

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