コーストガード

キチガイに自動小銃

残虐度 50
暗鬱度 80
死にたい度 90
総合得点 65

これは色々あるでしょうが、「フルメタルジャケットの韓国版」、個人的にはこう言っていいんじゃないかと思っている。

この警備隊…北朝鮮の潜水艇などを監視する任務なのだろうか。侵入禁止区域にみえる人影は誰であれ撃て!との命令が出されている。そこで仕事熱心に真面目に仕事をしたばかりに民間人を殺してしまった兵隊がいる。罪悪感から徐々に正気を失い軍務に耐えられないと除隊となる。

その後は奇行ばかり繰り返してはかつての同僚たちを困らせているのだが、その殺人テクニックだけは衰えを知らないわけで、たちが悪いのである(まるで微笑みデブを連想させる)。軍服着て"出勤"してきては「おれを中に入れろー!!」と騒ぐのである。かつての部下はすごく困るのである。どう扱ったものか…。

一方、殺された民間人の恋人もショックで頭が狂ってしまう。恋人の代わりにと誰でもかれでもセックスしてしまう。そのお相手は主にそのコーストガードの隊員たちなのだが、女なら何でも良いと襲いかかる軍人も同じように狂ってるじゃないかという皮肉が込められているように思える。

二人のキチガイが何しでかすのか、ハラハラしながら見ることができるが、決してスリリングでもないし楽しくもない。観賞後もただ後味が悪いだけである。

真面目で任務に忠実な兵隊が上の命令に素直に従ったためにこんなことになっちまった…。じゃあ上がそんなおかしな命令をするはめになったのはひとえに戦争のせいである。南北の分断のためである、とそんな主張が込められている。軽く観るにはかなり重いテーマで観る人を選ぶだろう。

戦争批判と軍隊そのものの批判ということで、韓国版フルメタルジャケットといった趣だ。訓練の過酷さ、異常さをフィーチャーしてるところも似てるが、こっちの方が生々しくて嫌な気持ちになる。全く笑うところもない。ものすごく暗い映画である。

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