ローンサバイバー

絶望的な戦い

追い詰められ度

100

タリバン強い度

100

シールズかっこいい度

100

総合得点

85




この映画、劇場公開当時は基本的に酷評が多かったように思う。まあ主観ですが。

今思えばそんなくだらない前評判に騙されず劇場で観れば良かったなあ。とりあえず劇場で観てから白黒判断したいものですな。というわけてこれはかなり気に入った作品。面白かったです。

2005年に米海軍特殊部隊ネイヴィーシールズの「レッドウィング」作戦でただ一人生き残ったマーカス・ラトレル二等兵曹の著書
『アフガン、たった一人の生還』を映画化している。

映画のストーリーは基本的に原作に忠実の模様。(私は原作未読)



アフガニスタンで、タリバンの幹部アフマド・シャーを暗殺するべくたったの4名で潜入したシールズ隊員が敵の中で孤立し、絶望的な戦いを強いられてゆく。ストーリーはいたってシンプルだ。

険しい山岳地帯で激しい銃撃戦が展開され、山岳部ゆえに電波も悪く、通信を遮断された状態で文字通り孤立無援で戦い続けるシールズたちの姿は無残そのもの。タリバンの方がこの地形に慣れており、世界最強の特殊部隊がなす術もなく戦慄するほど手際よく戦う。

この手の映画が陥りがちな罠として、とにかく
敵の弾が当たらない!というものがあると思うが、この映画その辺でリアリズムを失わぬよう配慮して作ってある。つまり、ガンガン被弾する(笑)。もう序盤から手を撃たれて指をぶっ飛ばされ、足も腹も背中も頭もジャンジャン弾が当たりまくる!というわけでかなり戦闘シーンは痛い描写がてんこ盛りで、苦手な人はおそらく耐えられないだろう。

しかも逃げてるうちに崖から足踏み外したりして、強烈に頭や体を岩に打ち付けたりするシーンも盛りだくさんで、
もう勘弁してやってくれよぉ!とガタガタ震えてしまった。あまりにも痛い。そしてそんな絶望的な戦況の中でも勇気を失わず、仲間を見捨てず、ベストを尽くす!という姿は多少嘘くさくもあるが、この状況でやすやすと諦めていたら、マーカス兵曹も生きて帰ることはできなかったんじゃないか、少なくとも素直にそう思うことはできました。

途中無線を聞いた仲間がヘリで助けに来るんだけど、兵隊下ろす直前に待ち伏せ攻撃を受けてRPG7の直撃を受け、
なんと全員戦死!生存者なし!16名が一気に死ぬる。この薄ら寒い光景はなんと史実ということで、米軍が「ブラックホークダウン」的な失敗をアフガニスタンでも繰り返していたことがわかります。

マーカスも戦友全てを失い、ほうほうのていで、過酷な自然環境の中を逃げるが、そこで反タリバン派の市民に助けてもらうのだ。その6日後、マーカスは救出される。


見所は過酷ながらも美しい自然の中で行われる銃撃戦だ。この映画は、この
銃撃戦のシーンで一切音楽を使っていないことが特徴として挙げられる。静かなんだな。静謐な雰囲気とさえ言えるほど。ここで少しずつ体を削られていく銃撃戦はリアリズムに満ちている。この映画、よく「ブラックホークダウン」と比較されるのだが、あちらは様々な種類の轟音に満ちた地獄の釜の底のような雰囲気だったが、こっちは徹底して静かだ。

住民との交流は、言葉は通じないけれども、「コーカサスの虜」のような静かな心の動きを感じさせるシーンもあり、お互い警戒しつつも徐々に信頼関係が作られていく。ラストはタリバン側が村に総攻撃をかけるシーンがあるが、正直これは本当にあったことなのかはわからないのですが、間一髪米空軍の猛烈な爆撃、機銃掃射によりタリバンが壊滅して救助が成功するという「ワンスアンドフォーエバー」「ティアーズオブザサン」のような伝統的な幕引き。何度も礼をいうマーカスと別れを惜しむ村人たちの姿はややご都合主義的ではあるが、一つの映画の終わり方としては許されるレベルでしょう。

あと、観ててすぐ気付いたのですが、本作最大の悪役、タリバン側の残酷な副官、このシトは確かウーヴェ・ボルの「熱砂の虐殺」でもパパとママの愛情が足りなかった系のイスラムゲリラの隊長を演じていたなあ。あの演技で高い評価を得たのか、、?ひょっとして、、今回もムカついた奴の首はねまくる極悪非道な役柄でしたよ。



シールズの軍装もかっこよく再現されています。ファンは観るべきですよ




 

 

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