ミュンヘン

いまいち

モサ度 90
緊迫度 50
イマイチ度 100
総合得点 40

スピルバーグ監督作品。これはスピルバーグの良い点でもあり悪い点でもある、「不謹慎であろうとなかろうとおもしろそうなネタは徹底的に娯楽にする」というのが悪く出てしまった作品だと思う。

ストーリーはミュンヘンオリンピックでイスラエル選手団が、アラブテロリスト「黒い9月」に襲撃を受けたところから始まる。イスラエルはモサドの敏腕諜報員から報復のための暗殺チームを編成し、黒い9月の関係者をしらみつぶしに暗殺していく。
諜報員は家族もいるし、人殺しなど好き好んでやっているわけではないが、長い迫害の歴史を持つユダヤ人にとって、個人の幸福よりも集団の生存、殺されないために先に殺すという思想は根付いて当然のものであり、主人公たちは苦悩しつつも確実にターゲットを抹殺してゆく。

非常に暗いストーリーだが、イマイチ何がいいたいのかわからん。いやわかるのだが魅せかたが下手といわざるを得ない。どうでもいいシーンを冷や冷やドキドキの娯楽にしてしまうし、テーマ性云々よりも暗殺の過程や方法に重点を置いて撮ってしまっているので、ただのスパイアクションものと思われてもしょうがあるまい・・。

復讐の無意味さや国家に翻弄される主人公、そしてスピルバーグ自らがユダヤ人であるが故、ユダヤ人の悲しい生き方やその矛盾について訴えているはずなのだが・・。
ただの娯楽映画になってしまっておる。いや、それすらも徹しきれておらず、妙に中途半端な印象を受け、感動すりゃいいのか、難しいこと考えりゃいいのか、素直にポップコーンかじりながら盛り上がってりゃいいのか、よくわからん作品である。
まー難しい話は抜きにするにしてもあまりおもしろくない映画であった。

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