オーガストウォーズ

個性的ではある

ガキの妄想度 80
ガキママ度 100
戦争映画度 65
総合得点 50

2012年のロシア映画。

アートチックな映像美とお昼寝できそうなぐらいの退屈さが同居する独特のロシア映画の雰囲気がここ最近は変わってきており、良くも悪くもハリウッド大作のような大衆向け映画が多く作られている。戦争映画界においてもロシア映画の変化は顕著で、良くも悪くも娯楽映画が多く作られている。

そんな中、これは
グルジア紛争をテーマにした作品であるが、かなりキャッチーかつカジュアルに作られている。

主人公はバツイチ子持ちのでもまだかなり幼い美顔ママと、その息子だ。息子は子供らしい(?)妄想癖があり、何でもかんでも見たものをロボット変身合体アニメ風の妄想映像に変換する特技(?)があり、目の前で繰り広げられる戦争をあたかも映画やアニメのようにとらえてしまうのだ。

そんな
バカ息子が理不尽に命を散らせるなどということがないように、ママが命をはるといった活劇のようなものになっている。

大衆向け映画だと思うがかなり個性的な作風で、隠しきれないお国柄ともいえるアヴァンギャルドな風が全編に吹き荒れている。これを好むか否かでだいぶ評価が分かれそうである。個人的にはあまり好きになれなかった。

アクションは過激で、戦闘シーンも多いのだが、どうにもこうにもガキがいちいちまめに妄想に変換するため迫力不足である(迫力があると感じる人もいるかもしれない)。また、ママが単身グルジア軍の戦線内に記者をかたって突撃するが、普通ならこんな無鉄砲で息子のもとにたどり着くのは不可能であろう。だがなんとかなってしまう。この辺も
ご都合主義というしかない。

ファンタジーにするなら、最初から大真面目にファンタジーを作れば良かったのだろうが、下手に実際の戦争を舞台にしてしまったために、中途半端な作品になってしまっている。SFとしてもなってないし、戦争映画と呼ぶにも個性が過ぎる。

CGなどの絵作りは及第点だと思いますので興味がある方はどうぞ。


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