ランボー 最後の戦場

アーミーズカムキルエブリシング



大虐殺度 100
スッキリ爽快度 100
肉片飛び散り度 100
総合得点 100

この戦争映画中央評議会はまことに失礼ながら勝手に総合得点とか何とか点数をつけてランク付けしております。映画製作者にとってみればおれのようなクソの素人が勝手に点をつけるなんて失礼もはなはだしい。断言します。おれはウンコです。

しかしウンコにも五分の魂が芽生える瞬間がある。
それがこの映画を観た時である。おれの人生で最も煮詰まっていた時公開されたこの映画。
しかしそれでもこれを劇場で観れたのは人生で忘れられない思い出となっている。金がなくて一度しか観れなかったが、今でもあの興奮は忘れない。

このウンコが長年運営しているホームページであるここは、ウンコが排泄したこれまたくさいウンコなのですけれども、けっこうウンコのくせに辛口で、ほとんどの戦争映画をけなしまくりけちをつけ、ある時などけちょんけちょんにこき下ろしてストレス解消の道具に使う有様である。本当に戦争映画が好きなんだろうか・・このウンコ野郎・・そう思う方がいるのも無理はない。

そんなこのウンコのウンコであるここが、100点満点で100点をつけたのは後にも先にも一つしかない。「炎628」だ。おれがこの映画を好きなのはもはや言うまでもないが、もうこれだけなんですよ。これに100点つけている以上、どんなにすごい映画でもこれと比較してしまって、これほどじゃないから99にしとこうか、95ぐらいにしとこうか、となってしまっていた。(プレデターのレビューは気にしないでくれ 笑)

だが、ランボー 最後の戦場・・これは文句なしに100点満点である。文句のつけようのない最高の戦争映画です。キングオブ戦争映画の名を与えたいと思います。ってウンコのくせに偉そうですいません。どうぞレバーをクイっとひねって流しちゃってください。でなければもう少しおれのヨタ話を聞いてってちょうだい。

これは人気シリーズ第4弾だが今作は20年ぶりの新作。
パート2、パート3が実に眠たい映画であったのに対し、今作は戦争映画史に燦然と輝く傑作となった。

ランボーのヒーロー性を極力抑え、ひたすら現実を描いたということらしい。

スタローンはミャンマー軍事政権によるカレン族に対する虐殺、暴行を告発する意味合いをこめて本作を撮ったということだが、ここで登場するミャンマー軍の極悪非道なことといったらない。田んぼの中に地雷を投げ込み、丸腰の民間人をその中に突っ込ませ誰が最初に地雷を踏んで爆死するのか賭けて遊んでいるのである。
1人死ねばそれでいいのかといえばそんなことは無く、生き残った人々もAKで蜂の巣にされてしまう。どうにもならん。

ちなみに劇中で歩兵はAKを使っているが実際はドイツのH&K社のG3シリーズをライセンス生産して使っている。

その後も傍若無人なミャンマー軍による過激な暴行シーンは続く。
NGOのお姉さんが傷病人支援のため医薬品をカレン族の村に届けるためこっそり侵入するが、そこにミャンマー軍が現れ村に情け容赦ない猛攻撃を開始する。
迫撃砲による無差別砲撃で四肢が爆散する村人たち、それに続き歩兵部隊が自動小銃を乱射しながら砲煙の中から現れる一連のシークエンスは実にスピーディーでスタイリッシュでさえある。
あっという間に進入してきた兵士たちは子供であろうが至近で銃撃を加え、銃剣で刺殺し、女は犯し、母親から乳飲み子をひったくり炎の中に投げ込み、火炎放射器で家屋は全て焼き払い、鉈で肉体を切断し、ブローニングM2によって村人たちを血の海に沈める。生存者はNGOの人たちだけ。文字通りの皆殺し。神は助けちゃくれない。

こんなこの世の終わりのような黙示録的世界でランボーと傭兵部隊はNGOのメンバー救出のため神なきこの国へ侵入するという、男なら誰もが血を滾らせるしかないストーリー展開だ。

ただのボート屋と思われていたランボーが、颯爽と村人救出のためミャンマー軍に戦いを挑む姿は単純にカッコいいの一言。
「こんなところにいたい奴はいない。
だがおれたちのような男の仕事はここにある。」


ん〜。カッコいい。このセリフには劇場で観た当時相当勇気付けられたものである。
男はごちゃごちゃ言わずに目の前の仕事を文句言わずに片付けなければなりません。

人よりうまくできることなんて人殺しだけ。そう開き直ったランボーの破壊神のような吹っ切れた暴れっぷりは、やはり怪物的な存在感。これでヒーロー性を抑えていると言われても意味がわかりません。

ラストは自らが築いた死屍累々の肉片の山を遠い目で見つめるランボー。
ん〜。かっこいいですなあ・・。

ところでランボーたちがミャンマー軍兵士たちを木っ端微塵に破壊する時、様々な兵器が使用されている。これら兵器は物語に彩りを添えるだけでなく、その精細な破壊力の描写は映画にリアリティを与えている。またそのまま使用する登場人物たちの個性ともつながっているのだ。

まず「M1911A1」。ミャンマーへ潜り込む際に遭遇した海賊のドタマをぶっ飛ばした大型自動拳銃だ。
続いて大戦時に日本と戦争してた英軍が落とした不発弾、「トールボーイ」。対要塞戦用の重さ5トンの大型爆弾だ。これにクレイモア地雷を巻きつけた即席のブービートラップで、軍用犬で追跡する俊敏なミャンマー軍部隊を殲滅するシーンは今作のハイライトであると言える。
また傭兵スクールボーイが使用する「バレットM82A1」。これに狙撃されたミャンマー兵の頭部がスイカわりのスイカのようにはじけ飛ぶシーンは、この対物ライフルの破壊力を観客に瞬時に理解させる。
スクールボーイは劇中ランボーを食いかねない存在感で敢闘していました。
かっこよすぎでした(笑)。

前半村人たちをことごとく地獄に送った「ブローニングM2」は後半ランボーによって使用され、ミャンマー軍に因果応報を思い知らせる。12.7mm弾が肉体に接触するたび、赤い肉片が画面いっぱいに飛び散る。

これら兵器の破壊力は決して大げさな表現ではなく、近代兵器の殺傷力は我々の想像のはるか上を行っているのだ。ここまでリアルにやってくれた本作は、戦争映画に革命を与える傑作だったといえるだろう。

そして邦題は最後の戦場なんて言っているが、5作目であるRambo : Last Standが製作中であるという嬉しいニュースもある。ランボーの世直しはまだまだ終わらない。

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