レマゲン鉄橋

素晴らしい名作

名作度 100
感動度 100
滝のような涙度 100
総合得点 80

1968年米。
大戦末期、ライン川に架かるレマゲン鉄橋を巡る戦争映画。

ドイツ軍のクルーガー少佐とアメリカ軍のハートマン中尉という2人の主人公の思惑を交錯させて描いた秀逸な戦争映画です。

75000のドイツ将兵がライン川を渡河して撤退を続ける中、大本営からは橋爆破の命令が・・。将兵を見殺しにできないクルーガー少佐は75000名が撤退するまで命令違反して橋を防衛することを決める。しかし戦力はたった200名の傷ついた烏合の衆しか残されていなかった・・。一方アメリカ軍は逃げる敵兵を追いながら鉄橋を手中にしようと迫ってくるのである。橋の防衛戦が見所。

これはもう感動する素晴らしい映画です。滝のような涙があふれ出る(笑)。
アメリカの戦争映画にもれずドイツ兵が英語を喋るのだが、それをも忘れさせる秀逸なストーリー。ところどころに挿入されるメタファーに言葉にできない感動を覚えるのである。

橋を爆破した時に映される死んだ鳩の映像、クルーガー少佐の「誰が敵なんだ・・」という台詞、クルーガー少佐のタバコケースを「友達のさ」というハートマン中尉、この映画は反戦ももちろんだが、勇敢に地獄のような戦場を戦った両軍に対する汚れのない敬意を持って撮られた映画ではないだろうか。最近のハリウッド大作には死んでもできない演出に満ちているのである。
また、B25爆撃機が容赦なく都市を空爆し、民間人の頭上に爆弾の雨を降らせる。逃げ惑う市民にカメラをクローズアップし、米軍の偽善を暴く。こんなことよくやったなぁ。アメリカ映画とは思えんよ。

戦闘シーンもかなり激しく、イヤになるぐらいの地獄を表現している。もちろん古いのでちょっとはちゃちい部分もあるが、おれは気にならなかったですね。退屈などする暇もないほど戦闘シーンが長く激しい。

極貧のドイツ軍にどうしても肩入れして観てしまうのだが、必死で戦ってる前線部隊を見捨てる大本営と、手柄に焦るアメリカ司令部を対比させ、いつだって将校の無能を背負わされるのは最前線の部隊なのだなあ。上が無能なのは別に日本軍の専売特許じゃないんだなあ、と感じさせる。

とりあえずこれは観て欲しい映画ですね。あと音楽も素晴らしい。

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