>>戦争映画中央評議会

ロシアンスナイパー

まったくだめ

だらだら度

100

つんでれ度

100

ちまちま度

100

総合得点

10


2015年ロシア・ウクライナ合作映画。

語るに足るような映画ではなく、実在した女スナイパーの伝記的な映画。309人のドイツ兵を殺したとかで伝説となっているリュドミラ・パブリチェンコが主人公。

 

歴史的な事実に関しては以上の通りであるが、この映画自体はすさまじくだるい出来栄えだ。公開前はセヴァストポリ要塞攻囲戦が映像化されているとの前情報が飛び交っていたので、自分も含め独ソ戦記好きはすさまじく期待したはずだが、一方ではロシア映画だし十中八九だるいだろうなと思ってはいた。

この映画は序盤、パブリチェンコが女学生時代から丁寧に始まり、なかなか戦場のシーンに到達しないところが難点だ。これは以前にもロシア映画やウクライナ映画で指摘したことがあるのだが、冒頭が弱すぎる上に見せ場である戦闘場面に至るまでがたいそうだるく、相当な忍耐を要求される。実際序盤はかなりだるい。しかもここまでダラダラやる割にはストーリー上重大な伏線が敷かれているでもなく、本当にただ緩慢なだけ。参ってしまう。またこの流れか、、、と半ばあきらめた心境で他のことを始めてしまった。

戦闘場面も見るべきところは少なく、基本的にご都合主義にてどんなやばそうな場面でも主人公はなんなく切り抜け、緊迫感や緊張感は皆無。戦闘場面でさえどこか弛緩している。

大統領夫人との交流も、アメリカ大統領夫人に好かれる主人公の図式が実に押しつけがましくプロパガンダ臭を感じさせ、いまいちのれない。

堅物っぽく描かれている主人公も戦場でのロマンスは人並み以上にあったようで、その辺の恋愛描写も史実なのかもしれないが緊張感をますます削ぐのみに終わっている。

最後は何が何だかな終わり方。セヴァストポリが陥落して英雄として前線を離れることを命じられアメリカに外交特使として派遣。ヤンキーの前で気の利いた演説をかまして終わりだ。

不満ばかりの映画で、金はけっこうかかっているようだったのにセンスの欠片すらない映画だ。既存の名作戦争映画を観てみる程度のことさえしなかったに違いない。まったく見せ方がわかってないと思うし、悲壮感も厭戦感もゼロ。セヴァストポリを舞台にしておきながら80センチ列車砲をちょっとでもショボいCGでも再現してみようかとか、そんな程度の遊び心さえないのだから筋金入りに救えない。わざわざ観る必要はないでしょう。時間の無駄だと思います。

 

 

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