サラの鍵

後半ダルい

過酷な収容所度 40
感動度 50
後半ダルい度 100
総合得点 30


2010年のフランスのホロコースト映画。舞台は「黄色い星の子供たち」と全く同じで、フランスのユダヤ人を迫害し、アウシュビッツに送り込んだのがフランス警察であったという史実に基づいて話が進んで行く。

ユダヤ人家族のもとにフランス警察が訪れ、移送される。姉は機転をきかせて小さな弟を小部屋に隠すが、両親共々収容所に送られてからは家に残された弟のことが心配で仕方ない。小部屋の鍵を握りしめ、収容所を脱走する姉。弟の待つ我が家に走るが…

話は現代の時間軸と並行して進む。ユダヤ人を迫害し、財産を奪い、その結果今がある。無自覚のうちに人々を傷つけてきた。罪を背負って生きている。そんなあれこれを語りかけてくる感動作という趣。

基本的に地味でダラダラした人間ドラマが大部分を占める映画で、序盤サラが弟のもとにたどり着こうとするまでは、伝統的なホロコースト映画として観ることがきる。ただその描写は「黄色い星の子供たち」ですでに既視感があり、新鮮味はない。暑いだとか水がないだとかトイレがなくて臭くて汚いだとか医者がいないだとか伝染病が〜とか言っているわけだ。

家に残した弟の運命は?だが、話はそれが明らかになった後も延々続き、悲劇のあとで生きてきた人間たちのお話にシフトする。それはそれは退屈な描写で、もはやみるべき所も語るべき所もない。フランスらしい相変わらずの言い訳がましさで、自分たちの非道を認める一方で、自己憐憫に満ちた演出には例によって賛同できない。これは前に観た「命の戦場 アルジェリア1959」を思い起こさせた。

中盤以降あまりにダラダラしているので、画面をみつめ続けるのが苦痛にもなってくる、そんな退屈な映画だ。


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