シンドラーのリスト

ドイツ軍のワルをたっぷり楽しめる

名作度 100
ドイツ軍シドイ度 100
その後の影響度 100
総合得点 95

この映画は第二次世界大戦、ナチス・ドイツが600万人ものユダヤ人を殺戮した中、ドイツ人でありながら1000人ものユダヤ人を救った男のお話である。

この映画、オスカー目的で撮られたとかユダヤ資本のハリウッドがユダヤ人のスピルバーグを起用したプロパガンダ映画だとか、色々噂の耐えぬ映画であるが、完成度はとても高い映画である。素晴らしいからこそ濃い影が落ちるというものではないかと思う次第である。

というのもおれもこれが大嫌いだった時期があったのよ。ドイツ軍が英語を喋っている、ただ
それだけの理由で!で、DVDでタダ同然で投げ売られていたので買って吹き替えで観てたら、もうあまりの感動に号泣しましたよ。なぜアソコまで毛嫌いしていたのか・・?スピルバーグにおでここすり付けて謝りたーい!賠償したーい!

ま!そんなこといってはみたもののどうでもいいんだよね!(全然反省してません) 一般的にこの映画で感動するシーンは、シンドラーが「もっと救えたのに〜〜」とか泣き崩れるシーンではないか?おれはそのへんどーでもいい。おれが一番感動するのは、アーモン・ゲート率いるSS保安警察隊がユダヤ人ゲットーをお掃除して回るシーンですかね!っていっても空き缶拾ったりするわけじゃないよ。ユダヤ人をぶち殺しまくって文字通り
「お掃除」するわけですね。

こんなシーンで感動するなんてこの変態!とか思うと思いますが、このシーンなくしてこの映画の素晴らしさは成立しないと断言できる。この映画でシンドラーの英雄性を喚起するために、ナチス=とんでもない悪、というイメージを刷り込む必要があるからである。そうしてこそ初めてシンドラーはドイツ人の中でも例外中の例外の超ナイスなおっさんという、この映画最大のテーマが際立つわけである。

ではこのシーンはどんなシーンなの?と聞かれたと妄想して勝手に話を進めます。

まずアーモン・ゲートというSS将校がSS兵士たちに訓辞するシーンから始まります。曰く「今から行うことは、この地で繁殖し、文化を破壊し続けた寄生虫どもを歴史から抹消する、偉業である」まずこの台詞からしてアニメっぽい。非現実的な台詞である。
そしてSS部隊が走ってユダヤ人ゲットーに突入、中にいる人達を追いたて物品を略奪し、逃げる子供を射殺し、死にかけてる妻を抱えた男の目の前で妻を射殺したりする。また、隠れている子供たちを執拗に追い回し、尽く射殺、病人は「薬代がかかるだけで何の役にも立たない連中だ」と射殺。とにかく射殺しまくり。それを優雅にモーツァルトを奏でるSS将校と対比しながら、凄惨な殺戮を芸術にまで昇華しているのである。


今から行う作戦は歴史に残る偉業だ!


作戦が始まる


犬怖い!


広場にユダヤ人を集めている さっさと身分証を出せ!ユダ公!


子供だろうが逃げたらぶっ殺すぜ


死にかけてるじゃないか?!楽にしてやろう


「こいつ何のつもりだぁ?」馬鹿にされるユダヤ人


闇の中を駆ける鉄兜の集団・・かっこよすぎる!


みんなみんなぶっ殺すぜ


優雅にバッハを奏でる モーツァルトじゃねえぞ!※


これは文句なしに素晴らしいと断言!このシーンなくしてこの映画は成立せぬ。そして極めつけはモノクロ映画なのに、なぜか一人だけ赤い色のついたコートを着た幼い少女がテクテク歩いてるシーン。この少女をシンドラーが目で追う。後にこの少女はぼろきれのような死体としてもう一度登場するのだが、こんな幼い少女まで殺戮を免れなかったと言う悲劇性に、ニヒルな伊達男であったシンドラーが人間性を取り戻し、ユダヤ人救出にまい進するのである。

まあ後半のユダヤ人を救ったとか巣くったとかはどうでもよくて、中盤の虐殺シーンあればこそこの映画は名作と呼ばれたのである、と言ってみたりして・・。


※お客様からの情報によると・・

「ドイツ兵が弾いていたピアノ曲は、映画の中ではわざと「バッハ?」「馬鹿、モーツァルトだ」って言わせてますが、本当はバッハです。あれはバッハのイギリス組曲第二番のプレリュードです。わたしは発表会であの曲を弾いたことがあるんですが、あれは不思議な曲で、少しでも感情的になったり旋律に疑問を感じるとなぜかつっかえるので、感情のない機械みたいにならないと弾けないんです。だから監督はあの曲をあの場面に使ったんじゃないかと思ってました。あんな冷淡な機械的な旋律なのに、狂ったような悲愴感を出せる曲はあの曲しかないです。」

だそうです!情報ありがとうございました!



 

戻る