シルミド

男くさい映画

むさい度 100
デタラメ度 100
男度 100
総合得点 80

韓国映画の話題作。
これはおもしろいです。

実話らしいがもちろん脚色はしている。ストーリーは死刑囚や何も知らない一般人を騙してシルミドと言う無人島に連れて行き、金日成暗殺の特殊部隊、684部隊を結成して非人道的な訓練を行うと言うものである。3年間の地獄の訓練で、教官以上に実力をつけた隊員たちは今か今かと金日成暗殺の命令を待つのだが、時は71年、
ニクソン訪中が実現し、冷戦にデタントムードが漂いはじめた時期であり、半島も南北融和ムードが高まる。すると軍上層部は684部隊を必要ないので抹殺せよと指導教官たちに命令するのである・・・

まず映画は2時間半ぐらいあるのだが、すんなり観れた。冒頭から訓練開始までスピーディーであっという間に非日常的な世界観に圧倒され、そして引き込まれてしまう。主人公たちはそれぞれ独自の魅力があり、感情移入もしやすい。なんと言っても日本のバカ映画のようにジャニーズやジャニーズもどきを使っていないので、余計は心配はしなくてもいいのである。例えばこの映画でなよなよ美少年が1人でもいようものなら馬鹿馬鹿しくておれなんかは観る気がうせる。しかしそのような心配はしなくていい。
みんなむさくるしい暑苦しい汚いおっさんばかりだからだ。どいつもこいつも実際徴兵されてたからか、軍人らしい精悍な顔をしているのだ。これは男をひきつける男の映画である。なよなよした美少年が病気の美少女を抱えて「助けてください助けてください」とか叫んだりはしないので安心して欲しい。女性はレイプされる女性が1人出てくるだけである(笑)。

この泥まみれの世界観も気に入ったし、死刑囚たちの心の葛藤も楽しめる。どうしようもない人間のクズたちが目標を持って国家の為に生まれ変わろうとしているのに、それを国家が見捨てるというあまりに哀れな話だ。隊員と指導員の間に生まれる奇妙な信頼関係も見所だ。そしてラストに行くにつれ、泣かせよう泣かせようという韓国映画お約束の演出ラッシュが始まるので、この辺は好き嫌い別れそうです。おれは
わざとらしくアメを落とす鬼教官にニヤリとさせられましたが・・・。でもけっこういい映画でしたね。韓国映画の勢いはとどまることを知らない感じ。そして684部隊の隊員たちが酒を飲むことを許されて酔っ払って歌った歌が・・・「蛍の光 ウリナラバージョン」・・・あああ・・・日本の歌が・・・ウリナラマンセーとかに歌詞が変わってるぅ・・・(ToT)・・・・・と思ったら「蛍の光」は日本の歌ではないそうですよ、貴方!知ってましたか?スコットランド民謡だって。大韓帝国の国歌でもあったらしいす。結構複雑な歴史があるみたいですね。暇な人は調べてみてください。

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