父親たちの星条旗

アメリカは兵を見捨てない?それは嘘だ。

社会派映画度 100
戦闘シーン充実度 90
リアル度 100
総合得点 85

これは近年稀に見る素晴らしい戦争映画です。
そもそも戦争映画を双方の視点から公平に描くなど、このような前人未到の偉業を成し遂げたのはイーストウッドが最初で最後ではないのか??戦争映画は多くの場合プロパガンダに利用されるので(作った人の意思とは関係ない場合もある)、ここまで公平性にこだわった作品はおそらくこれから先現れないだろう。

ストーリーは既に各所で語りつくされているので多くは語らないが、要するにプロパガンダに利用された米兵たちのお話である。やはりアメリカが掲げる正義という奴は多くの場合嘘なのだね。。その最たるのがアメリカは兵を見捨てないって奴。それもあっさりと元兵士のじいさんが否定してみせる。「
それは嘘だ。大抵の場合一目散に逃げるだけ」と。。。

まーそういうメッセージ性が強いので本作は社会派映画っぽい作りになっている。イラク戦争批判も随所に見られるし、娯楽性はまったくと言っていいほどない。おかげでちょっとばかり敷居が高いので若年層にはうけないだろうな・・などと考えていたら後編の日本編が利いてくるわけだ。これには渡辺兼や中村獅童や二ノ宮和也などの人気俳優が出るので、日本のライト層にもアピールできるのではないだろうか?話題性がけっこう高いのは間違いない。

最後に戦闘シーンについてですが、素晴らしいの一言。映画館で観ると、アメリカの機動部隊の艦砲射撃や爆撃がすさまじく、でかかってたうんちも引っ込んでしまいました。上陸してからも、激しい機銃掃射や砲撃、迫撃で息をつく暇もないのだが、本作はあくまで社会派映画。戦闘シーンをぶったきってメッセージ挿入という流れの繰り返しなのが非常に残念であり、減点の理由である。こういうのってDVD買ったときに戦闘シーンだけ観るのが面倒なんだよね。まー見せ方としてうまいのは否定できないが、はっきり言ってそのメッセージも戦闘シーンの中で表現できなかったかな?「アメリカは兵を見捨てない?それは嘘だ。」などとダイレクトに喋らせるのではなく、そういうシーンを実際撮るとかさ。その方がいいと思うんだけどな。。。どうでしょね。要するに全部戦闘シーン2時間延々とやってほしかった!それほどクオリティが高いってこと!!

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