追想

過激な復讐劇

復讐度 100
残酷度 90
強姦度 80
総合得点 75


75年フランス映画。
ドイツ軍に家族を殺された男性がドイツ軍に猟銃とか火炎放射器とか使って復讐する話。大変にシンプルでみやすい映画だ。

話はほんとにそれだけなんだが、主人公は医師だが(こういうので主人公が医師というのもそうとうおざなりというかよくある感じでアレなのだが)、特に医師である必然性がないというか、医師らしく振る舞うのは序盤、家族が殺される前で、家族が殺されてからは復讐鬼と化し、"ヒポクラテスの誓い"とかはどっかにぶっ飛んでしまっている。


これはオラドゥール村虐殺事件をモデルにしてるとしか思えない映画だ。平和だと思っていた田舎の美しい村にドイツ軍が現れ、住民を皆殺しにする。美しい妻と可愛らしい娘も惨劇から逃れることはできない。むしろ妻は美しいがゆえにレイプの危険にさらされている。


これがまたハクい嫁でな。これを戦場でレイプするなという方が酷ではないか?ガンガン好きなだけ犯し殺し奪い死体を焼き払って、
いや〜あれはゲリラだったし〜といえばどんな犯罪でもとりあえずしょうがないねで終わっていた狂った時代。おれもその場にいればヤっちまう可能性は高い。断じて絶対やらないとは約束できない。これはいえる。


では残された家族の怒りと絶望はいかばかりか。フランス人はドイツ人にケツをファックされ、4年以上もケツに突っ込まれたままだったのだから怒りも根深い。男の復讐劇も自然と怒りに任せた獰猛で残酷なものとなるのだ。

残酷描写はその時代を考えれば最高水準に至るほどと思えるぐらいに残酷。かなり死体の損壊描写はリアルで、のちにホラー映画業界で一旗あげるフランス映画らしい遠慮のない表現。このおかげで男の憎しみと怒りが凄まじいものだとよくわかるのだ。残酷描写をボカすとここはうまく表現できなかっただろう。

まあ復讐の虚しさみたいなものも少し描かれているが、
基本的にはフランス人のドイツ人に対する怒りを表明する映画で、ドイツ人はどうしようもないぐらい極悪かつダサく描かれているし、たった一人の素人の男が1個分隊ぐらいを全滅させてしまうリアリティのなさも割り切った清々しさを感じる。

ああ、あとドイツ軍はちゃんとドイツ語をしゃべっている。ドイツ軍はオラドゥール村がモデルだけあって武装SSのようだが、国防軍のヘルメットをかぶっていたり、32年式の黒服を着た保安将校のような男が隊長だったりと、軍服マニアにとっては気になるところもあるだろう。また隊長は大尉なのだが(しかもハウプトシュトゥルムフューラーと呼ばれているのに制服はSS少尉のものだし)、SS大尉が一個分隊を直接率いるなんてのも、そんなことは滅多になかったと思う。話とは関係ないが突っ込み入れながら観るのもまた楽しからずやかもしれない。


かぶっているヘルメットはドイツ国防軍のもの どうでもよくねえよ!


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