アメリカンヒストリーX

気をつけなさい♪民族主義は狼なのよ♪

虚しさ度 100
痛い度 100
バッドエン度 100
総合得点 80

これはきついね。いや、いい映画なんですが、とっても暗い映画なので例によって観賞要注意!!

タフなネオナチとしてヒトラーを崇拝しているエドワード・ノートンは、父を黒人に殺されて以来、こうなってしまった。付近のネオナチクラブではリーダー的存在。弟にとっても憧れのアニキだ。しかし黒人が父親の形見の車を盗みに入ったところで激怒して黒人泥棒を2人ほど「
生きておらんでよい!」と抹消登録してしまう。地元の民族主義者の肩入れもあり、2人殺した罪の割りに異様に軽く、刑期は3年。

この3年間に弟はいっぱしのレイシストとして黒人とやりあうようになっていくのだが、全部アニキの七光りで大した役柄ではないのであるが、出所したアニキに褒めてもらいたくて、ヒトラーの我が闘争の論文を書いたりして、学校側と大いにもめていた。そんな中、いよいよアニキが出所するのだが、3年ぶりのアニキは髪も伸びてて、良識的な普通の好青年になっており、地元のネオナチクラブからも脱退してしまう。「時計仕掛けのオレンジ」のような人格改造プロジェクトでも行われたのでは??と真剣に心配する弟だったが、そこで3年間塀の中でなにがあったのかをアニキに聞くのである。そこで弟はレイシストを卒業し、めでたしめでたし♪となるはずだったが・・
というお話です。

はっきり言ってテーマは陳腐で人種差別は駄目でちゅよ。でも差別される背景というのも複雑で一筋縄ではいかないのよ、といったアメリカ社会の病巣にメスを入れるタイプの、島国の猿には全く関係のないテーマであります。まーと言っても日本でも中国人や朝鮮人は嫌われているわけですが・・。でもアメリカの黒人問題と一緒くたにするわけにはいかないだろう。

この映画の素晴らしさはエドワード・ノートンの演技です。それほど素晴らしくインパクトがあるのである。ネオナチだが魅力的なのである。
テーマも深いといえば深いので人種問題を考えたい人にはちょっとだけお勧めしときます。

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