男たちの大和

邦画の限界を感じる一作

美化度 100
ヤケクソ度 0
緊迫感 0
総合得点 60

いや〜ま〜これ・・・・・・どうよ・・。
何か評価が難しいなあ・・。
映画館の大画面で観たんで迫力負けするようなところがあると思うし、ちょっとなあ。アレだよなあ。

これ映画だってこと忘れてんじゃねえの?


ヒューマンドラマなのか戦争映画なのか全くわからんであります。


大和のセットも言うほどグッと来ないし、戦闘シーンは同じところ使いまわしてたりやたらドアップだったりみょう〜に狭い空間でバタバタしてる感じがするんだよな・・←これはちゃちくみせないための小細工なんだろうなあと思うと泣ける・・。

水兵たちの家族や恋人との別れのシーンを丁寧に撮ってたが、おれは戦争映画には女子供はいらん!レイプされる役なら特別に出演を許可するというタイプの考えかたなのでこれはもう普通にマイナス!「かっちゃんしなんどいて〜!」ってドン引きだよ!うるせえな!おめえが死んでんじゃねえか!という感じですわ(?)

でもね。この映画基本的に完成度は高いんですよ。日本映画では究極に位置すると思います。これで究極かよ・・と寂しい気分にもなるのだが、まー究極は究極だ。


皆さん演技力は高いと思うし、戦闘シーンもまーまー迫力はあると思います。時代設定も演出も↑のようにちゃちくみせないための苦肉の策であることが透けて見えるのが悲しいが、まー自分の国の映画の弱点をよくわかってるからこそできることでありまして、おかげで「うっわー!いってえ!」と思ってしまうような致命的なシーンはない。ここは重要ですよ。日本映画って「うっわー!いってえ!」と思うようなカットが必ずいくつかあるものなのである。だから観賞に耐えるいい映画だと思う次第であります。

でもねえ。だからと言って甘やかしませんよ。いや自国の映画だからこそ辛口で行かせて頂きます。
この映画の弱点は・・美化しすぎ!

戦争を美化してる<ヽ`Д´>ニダ!

・・・
・・・
・・・
やだなあ・・冗談ですよ。
戦争をじゃなくて負けたことを美化しすぎなんだよ。


言い訳がましいぞコラ。大和の水上特攻なんてただのヤケクソじゃねえか。


時代遅れのただでかいだけの燃料食いのゴクつぶしが、これ以上こんなデカブツに石油やれねえんだよ!っていう軍令部のヤケクソに端を発する作戦じゃあないか。


勘違いしないで欲しいのはおれは当時の軍部を責めてるんじゃないよ。おれのような社会のクズがそんなことを言う資格ないことは重々自覚しておる。そこまでヤケクソにならざるを得なかった時代背景ってものがあるでしょうし、そんなところを問題にしてるんじゃないんだ。


この映画の演出だよ。そこまで一億総特攻!なんて狂気のプロパガンダに乗せられた当時の日本国民の狂いっぷりみたいなものが全然感じられないのよ。何か美しすぎ。

カワイイ彼女に泣かれたりさ・・
中村獅童が童貞だったりさ・・
ソリマチが妙に面倒見が良かったりさ・・(幽霊にまでなって助けてくれるんだもの 笑)

戦時とは思えぬほどの緊迫感のなさもローレライと同じだ・・。非常に残念。
だって末期だよ。1945年4月よ?もう負けて負けて負けまくってそれでもまだ戦争が終わらない、まだ若い学生まで駆り出して「見敵必殺!米英撃滅!」って竹やり握らせて言わせてたんだぜ?狂ってるよねコレ。
もう戦争終わらすには自分が死ぬしかないじゃん?みたいな末期のヤケクソじみた狂気が感じられないのだよ。微塵も感じられん!!


大和の特攻のようなヤケクソ作戦を舞台に選ぶからにはこのようなヤケクソ精神をもっと前面に押し出さなきゃダメだよ。


美しさの欠片もない、ロマンチックでもなんでもない、愛国心もクソもない、圧倒的現実、不条理な現実、どうしようもない現実、もうこんな世界冗談じゃねえよ!って思わせるような言葉にできぬ迫力。これが欲しい!いくら演技がうまくて、セットが豪華で、邦画にしては戦闘シーンもちゃちくならないようにがんばっててもここに改善が見られないと、絶対「炎628」「ヒトラー最期の12日間」「ユーボート」「スターリングラード」「セイヴィア」「鬼が来た!」・・etc...と言ったような超名作戦争映画を超えることはできない。おれは邦画にこのような名作と肩を並べられるような狂気の傑作を是非作ってもらいたい。


美しすぎて嘘くさいんだよ!
泣かせよう泣かせようとしやがって!なんだこれは?韓国映画か?
そんな戦争が美しいわけねえだろ!戦死者を悼む気持ちはわかるが、それから一歩先に進んでもらわんといかんよ。泣かせたいのか、愛国心を植えつけたいのか・・よくわからん作品だよ。

だいたいさ、当時命がけで国を護ろうとした男たちがいたことも事実だと思いますよ。
でも今の日本を見てよ。その原爆落としてさんざん民間人大虐殺やらかした米軍に護ってもらって自分では戦いたくないんでちゅ、怖いから。っていう方針で金儲けだけ生きがいにして60年間やってきたんだろ?
もうこの時代の大日本帝国の軍人たちの男気なんて伝わるわけないじゃん。理解できるわけないじゃん。理解できるなんて言ったって嘘だよ。平和であくびとオナニーだけしてりゃあ人生勝手に終わるように周りクソで塗り固められてるのにさ。彼らに背を向けて、彼らのやり方を否定して何十年間も平和国家を標榜してきたんだろ。もう現代日本人がこの映画を感動したなんて言う資格はないと思うよ。映画後半で爺さんの語りを聞いた餓鬼が、一緒になってノリで敬礼してたけど、嘘くさいんだよ。今の餓鬼がそんなカワイイかって!爺さんの話全く聞かないでゲームボーイやってて「ん〜?なに〜?きいてなかっつぁ〜」なんて感じでボケーっとしてるのがリアルだろ。もしそんなんやって今の日本は終わってます、って思想を入れたらおれは共感してむせび泣いたと思う。
「もうこの国は負けて滅びて立ち直るしかない!」っていう思想にいたっては・・同じ台詞を現代日本にいいたいよ!おれは大日本帝国には負けないで欲しかった。こんなクソな世の中になったのは負けたせいじゃねえか!
この映画で何か後ろめたいものを感じたり、偉いな〜って感動してしまうのは今の世の中が間違ってるからだとどこかで思っているからだろう。


当時の軍人たちの犠牲が今の日本を作ったって?馬鹿言えよ。ほんとにそうなら三島由紀夫が自殺するもんか。そう思いたいっていう感傷じゃないか。


今の日本を作ったのはアメリカだよ。


日本の礎になろうと死んでいった軍人さんたちは今の日本見て「ああやっぱり負けちゃいけなかった」って泣いてるさ。


敗戦を美化すんなよ!


日本が負けたから国連分担金20パーセントも負担させられて常任理事国にもなれず、北朝鮮に400人も同胞を拉致されて指くわえてみてるだけ、中国が天然ガスを盗掘しようと国民は無関心、今でも日本中に米軍基地が散在することを許し、左翼に乗せられて平和憲法なんか護って自主防衛を拒否し、朝鮮人にメディアと政治と竹島を乗っ取られてる。全部負けたせいだ。日本はあの戦争に負けちゃいけなかったんだよ!絶対勝たねばならなかったんだ。「203高地」で児玉源太郎が言ってただろう。「わしが考えているのは、この戦争に勝つこと!ただそれだけじゃ!」と。負けじ魂が足りないんだよ。この映画で家族を殺す非道な米軍に対して怒りや憎悪を表現した兵士が一人でもいたか?この国の礎になるってそんな美しいことだけで死ねるか!家族を殺した米兵を己を殺してでも撃滅するという、戦争の根本、敵に対する憎しみが足りない!どう考えても右翼映画といわれるのを恐れてるからじゃないか。その敗北主義こそ戦後民主主義、バカバカしくて屁がでらあ。


こんな敗戦美化映画を作らざるを得なかったことも、日本の教育メディアが戦勝国のプロパガンダに乗っ取られ、今なお中国人と朝鮮人の手の平の上にあるからではないか。それで若者のナショナリズムが薄くなりすぎたことに危機感でも感じたからだろ?この映画を作る動機からしてあの戦争に負けたからなんだよ。ここに大きなパラドクスがある。このパラドクスを解決しない以上、日本は永遠にこういう映画しか作れないのである。

確かに彼らの悲壮な決意は胸に迫るものがあった。映画館で喉の奥に熱いものも感じた。でも意地でも感動したなんて言わない。散々足蹴にして踏みつけといて今更そんなこといえるのかよ。彼らに対する冒涜だ。我々は彼らが護りたかった日本国民ではない。絶対に違う。


そんなキレイゴトばっかりで戦争やってたとは思えんのだが・・

 

 

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